犬が朝早くに起こしにくる理由は? 対処法を獣医師に聞いた
愛犬が朝起こしにくることはないですか? かわいい行動ですが、起こしにくるのが朝早い時間だと困ってしまいますよね。今回は、犬が朝早く起こしにくる理由とその対処法について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。 【写真】こちらを見つめるトイ・プードル
犬が朝早く起こしにくる理由は?
――愛犬に起こされた経験がある飼い主さんがいるようです。犬は、どういう理由で飼い主さんを起こしにくるのでしょうか。 岡本先生: 「かまってほしい、甘えたい、ゴハンがほしい、散歩に行きたいなど、何か叶えてほしい要求があるのだと考えられます」 ――そもそも、犬が早起きするのはなぜでしょうか? 食事の感覚や運動量で、起きる時間をコントロールすることはできますか? 岡本先生: 「前述したように、犬はお腹がすいた、かまってほしい、散歩に行きたい、排泄したいといった理由で、日が昇り始めると起きてしまうことがあります。そのため、食事や運動量によって、起床時間をコントロールできる場合もあるかと思います」
犬が朝早く起こしにきたらどう対応すればいい?
――犬が朝早く起こしにきたとき、飼い主さんはそのまま起きたほうがよいのでしょうか? 岡本先生: 「朝起こしにくる犬に毎回応えてしまうと、さらに早い時間に起こすようになったり、他の要求行動もエスカレートしたりする可能性があります。ある程度、人の生活に合わせるように対応することも必要です」 ――「かまってほしい」と起こされても、眠たくてどうしても起きて遊んであげられない場合、どのように対応してあげればよいですか? 岡本先生: 「ひとりで遊べる知育トイを与えたり、起きたときにたくさん遊んであげたりするといいかと思います」
エスカレートさせないための対策は?
――朝起こしにくる行為をエスカレートさせないために、対応で気をつけることや就寝前にできることがあれば教えてください。 岡本先生: 「前述したように、毎回要求に応えないことが大切です。もし、お腹がすいて我慢できずに起こしにくる場合は、1日の食事を3回に分け、そのうちの1回分を就寝前に与えるといいかと思います。 また、食事の時間を遅くする、就寝前に排泄させる、就寝前や日中にお散歩の時間や遊ぶ時間をつくって、なるべくたくさん運動させるという方法もよいでしょう。犬にとって狭く囲われた場所は、落ち着いて安心できる環境なので、クレートに入れて就寝させるのもおすすめです」 犬が飼い主さんを朝早く起こすのは、ごはんがほしい、かまってほしいなど、何か叶えてほしい要求がある場合が多いようです。とはいえ、毎回要求に応えてしまうと、行動がエスカレートする可能性があります。 犬が朝早く起きなくても要求が満たされるよう、参考にしてみてくださいね。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/宮下早希 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年9月時点の情報です。
いぬのきもちWeb編集室