カナダ女子代表監督解任、パリ五輪でドローン偵察 サッカー
【AFP=時事】カナダサッカー協会は12日、今夏のパリ五輪でドローンを使って他チームを偵察し、国際サッカー連盟(FIFA)から1年間の停職処分を受けた女子代表のベブ・プリーストマン監督と2人のアシスタントコーチが復帰しないことを発表した。 【特集】こんな所にこんなのが! 思わず二度見のサッカー場 3人は事実上の解任となる。協会は「停職処分中の3人は戻って来ない」と発表し、「新監督の選定は間もなく開始する」と述べた。 この日発表された外部の弁護士による調査報告書によると、プリーストマン監督とアシスタントコーチのジャスミン・マンダー氏は、分析官のジョーイ・ロンバルディ氏が初戦で対戦するニュージーランドの非公開練習にドローンを飛ばすことを「指示、承認、容認」したという。 一部のスタッフやアシスタントコーチはスパイ行為に不快感を抱いていたが、異議を唱えることができなかったとされた。 協会のCEOと会長はこのことを知らず、選手はドローンの映像を見ていなかった。また、チームが金メダルを獲得した2021年東京五輪については、偵察の証拠は見つからなかった。 一方で、男子代表のジョン・ハードマン前監督にも倫理・行動規定違反があった可能性が発覚し、さらなる調査が必要か検討されている。男子代表には、今夏のコパ・アメリカでライバルの練習を撮影するためにドローンを使用した疑いが持たれているが、今回の調査では証拠は見つからなかった。 報告書を受け、協会の理事会は、コーチやスタッフに非倫理的な行動を見つけた場合の報告と倫理トレーニングを行うことを契約で義務づけ、独立した監査・コンプライアンス委員会を設置することを決めた。【翻訳編集】 AFPBB News