「こんな私に彼氏ができました!」大津綾香が立ち向かう数奇な人生…恋活そして”怪人”たちとの死闘
「最近、彼氏ができたんですよ。政界は圧倒的に高齢者が多くてほとんど出会いはない。80を過ぎた爺さん政治家に『あなたは銀座のホステスより綺麗だ』『僕があなたの党(みんなでつくる党)の党首になって、あなたを雇ってあげてもいい』と気持ち悪いアプローチを受けることがあるくらい。だから、マッチングアプリを利用していたんですけど、私の経歴を知って逃げていく人が多くて。 【画像】す、すごい笑顔…!大津綾香、恋人ができてリア充姿 そりゃそうですよね、立花孝志(57)とか、つばさの党とか、いかにも面倒くさそうな人たちとバチバチやり合っている私と付き合ったら“自分にも火の粉が飛んでくるかも”って普通は思いますよね。住所を晒され、不要なパンフレットを大量に送りつけられ、都内332ヵ所に誹謗中傷ポスターを貼られているような“事故物件な女”とは誰だって関わりたくないはず。でも、その人は私が何者か、自己紹介が不要なほど知っていて『それでもいい』って言ってくれたんです」 お相手は30代の医療従事者で現在、遠距離恋愛中だという。大津綾香氏(31)はそう言うと記者に写真を差し出した。彼を芸能人に例えるならばーー岡田将生だろうか。まっさらなTシャツが似合う爽やかなイケメンである。 それにしても、なんと数奇な人生だろうか。芸大で建築を学んだ大津氏はひょんなことから政治の道に入り、そこから1年も経たずに党首に就任。政界入りのキッカケとなった立花氏とウェブ上で、そして法廷で死闘を繰り広げている。しかも、ガーシーこと東谷義和氏、先の衆院補選での選挙妨害(公職選挙法違反)で逮捕された「つばさの党」黒川敦彦代表(45)など、周囲は“怪人”とも呼べるような人物だらけだった。 「みんなでつくる党の前身、政治家女子48党時代に黒川さんには本当にお世話になりました。政治の素人だった私に親身になってアドバイスをしてくださいましたし、選挙のお手伝いもしてくださいました。それだけに党幹事長を解任したときは父にも叱られました。ただ、黒川さんの政策を党の公約にすることがどうしても認められなかった。 “自民党はCIA”だとか、“三浦春馬さんは他殺だ”とか、陰謀論に囚われていたというか……つばさの党で活動されるのは自由ですけど、とても支持を集められるとは思えなかった。打ち合わせ中に『CIAにスカウトされた。引き受けるか?』と嘯(うそぶ)いたり、『(三浦春馬さんの死去の際に)カジキマグロにダイイングメッセージが書かれていたんです』と言い出したり、とても相容れなかった。ヘイト的な街宣活動も受け入れられなかったし、袂を分かって正解だったと思っています」 党の代表権及び財政をめぐる立花氏との戦いも終わりが見えない。現在、数々の裁判が進行中。債権者から党へ破産を申し立てられ、今年3月に東京地裁は破産手続きの開始を決定。大津氏は同決定の破棄と破産開始決定の取り消しなどを求めて特別抗告を行っている。 「党首に就任する直前に『党の借金が約10億円ある』との噂を聞きましたが、その実態がいまだに不明です。先日の債権者会議では負債が16億円に膨れ上がっていました。しかし、債権者の大半が不透明なのです。立花氏が債権者名簿、従業員名簿、会計資料の一部を断固として渡さないのでブラックボックス化しているのですが、こちらで確認できた限りでは、利息が全く支払われていない債権者がいたり、逆に既に返済が終わっているのに利息が払い続けられている債権者がいたり、とにかくいい加減。 不特定多数の方にネットで呼びかけて資金を募り、借金の返済に充てられない政党交付金を担保のようにして説明するなど、借り入れ方法にも問題がありました。もちろん、党としては正当な債権者であると確認できた方々には返済していく必要がありますが、政党交付金は過年度の債務の返済には使えない。法律上、当年度の立替金の精算にしか使えないようになっているんです。政党交付金を差し押さえるという報道が出ていますが、ここに関しても争いたいと思っています。党の会計資料を引き渡さなかったことについては、会計責任者の引き継ぎ義務違反で既に告訴済みです」 この件、出資法違反と詐欺容疑で捜査が始まっていると当の立花氏がWEB上で示唆している。10億円もの巨額の資金はどこに消えたのか。大津氏はこう語る。 「調べを進めると、立花氏の息子が暮らす都内マンションの家賃が政党から出ていました。また、立花氏が死亡した場合などに全権を受け継ぐためだけの“臨時管理人”という役職を作って娘を就任させ、毎月20万円を払っていた。立花氏は党が高い金利を払って借りたお金のうち3.5億円を自分自身に無利息・無担保で貸し付けています。その一部を使って『淡路島にドッグラン付きホテルを購入して、老後の蓄えにしよう』と考えていたようです。彼はネット上などで『大津は党職員に給与を支払っていない』としつこく攻撃してきましたが、労働審判を経て、彼が言う職員が、党とは無関係な立花氏が立ち上げたコールセンターのスタッフや秘書だったことが判明しております」 一方で、破産管財人は党がプロモーションに使った4150万円、大津綾香後援会に党から振り込まれていた2000万円の寄付金の返金を求めている。 「政党交付金で借金が返済できないわけですから、党勢を拡大して寄付金を集めたり、党費が得られるようにしていかなければなりません。これだけ揉めてイメージが低下している党です。プロモーションが必要だと判断しました。業者の選定にあたっては3社から見積もりを取っていますし、調べていただければわかりますが、年間のプロモーション契約としては妥当な額です。党内で議論を深め、役員会での議決をもとに執行されています。このことについては、管財人とコミュニケーションをとり、ご理解いただければと思っております。 立花氏が嫌がらせの街宣を予告していたことで、事務所探しがとても難航しました。何件も何件も断られました。業務妨害が懸念されるからと言われ、取引先を見つけるのにも非常に苦労しました。党の銀行口座すら作れない状況が続いたので、しばらくの間、父に政治資金を立て替えてもらっていました」 2000万円については選挙対策費用だったという。 「当初は静岡県知事選などへの候補者擁立を視野に入れて動いていました。私自身は東京15区の補選と都知事選への出馬に向けて準備をしていました。いつ衆議院が解散になるかも不透明でしたし、来年には参院選が控えています。素早く柔軟な選挙対策のために候補者の後援会に資金を送っておくことは、どこの党もやっていることです。いずれの選挙も候補者擁立には至りませんでしたが、国政政党としてきたる衆院選、参院選はしっかり戦っていきたいと考えています」 7月に投開票された東京都知事選で立花氏は掲示板ジャックを敢行。その際、大津氏の写真とともに「破産者大津綾香! お金を返して下さい」との文言が書かれたポスターが都内300ヵ所に掲示された。「あきらかな名誉毀損、誹謗中傷であり、断固として対処する」と大津氏は怒り心頭だ。 「立花氏はとにかく私を悪者にしたくて必死なんです。お金を借りて全て使い込んだ上に、返せる目処もなく自転車操業を繰り返していたことがわかってしまうと、彼の支持者や債権者の目が覚めてしまいますから。でも、党が借りていた不要な不動産の解約が進んで保証金が返ってくる予定ですし、立花氏が私的に流用していた政治家女子の供託金も返還される見込みです。少しずつ結果は出ている。党から立花氏に流れた3.5億円についても司直の手が伸びていくでしょう。こうした一連の苦労を糧にしたいですね。“ネットの誹謗中傷やスラップ訴訟に困っている方を救済する”など、自分の経験を政策作りに活かしていきたいと考えています」 数奇な人生に敢然と立ち向かう大津氏。最強の支援者たる恋人を得て、その推進力はさらに加速するに違いない。
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