学校でよく注意される子が、そのままでいい理由
子どもが少し大きくなっても、親の悩みや不安は尽きません。今日もイヤな叱り方をしてしまったと、落ち込むことも……。きれいごとでは進まない子育てでうまく立ち回るために、23年間の小学校教師経験を含む40年超の実績のある教育評論家・親力アドバイザーの親野智可等:著『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)に頼ってみませんか。本連載では、多種多様な子どもたちとその保護者に向き合って生まれた「親がラク&子どもが伸びる」一石二鳥のテクニックを紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● 学校でよく注意される子が、そのままでいい理由 ● 「足並みをそろえる」か「個を大事に」か 学校でも「個を大事に」と叫ばれていますが、実際は学年やクラスで「足並みをそろえる」ことが重視されています。「足並みをそろえる」は、「個を大事に」の真逆です。 集団指導からはみだす子は、かつては暴力や厳しい指導によって強制的に従わされてきました。現代ではそんな指導は許されませんが、日本の学校は教師の数が足りず集団主義にならざるをえないのも確かです。また「周りと合わせることこそ最重要」という教師がまだ多いのも事実です。 ● 将来優秀な人材といわれる 集団が苦手な子が、学校でよく注意されるのはそのためです。でも、学校にいるのは人生のごくわずかな期間です。学校では集団が苦手だったとしても、社会に出て優秀な人材といわれる人は大勢います。 ※本稿は『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
親野 智可等