全日本フィギュアSP1位 坂本花織 宇野昌磨に明かした高難度3回転ルッツを増やした理由 構成を大きく「CHANGE」したフリーで4連覇へ
12月20日に行われたフィギュアスケートの全日本選手権 女子シングルのショートプログラム(SP)で78.92点で首位に立った坂本花織(さかもと・かおり)選手。 【写真】全日本フィギュアSP1位 4連覇を狙う坂本花織と宇野昌磨の対談を見る 昨シーズンは全日本選手権と世界選手権で前人未踏のダブル3連覇を達成し、今大会は「絶対女王」として4連覇を狙います。 今年はオリンピックに向けたプレシーズン、坂本選手は「CHANGE」をテーマに掲げ、フリースケーティング(FS)の構成を大きく「チェンジ」。これまで1本だった高難度の3回転ルッツを2本に増やしました。 その理由に、フジテレビ系フィギュアスケート スペシャルアンバサダーを務める宇野昌磨さんが迫りました。
坂本花織「ノーミス必須」から「基礎点を上げたい」 3回転ルッツを2本に増やした理由
坂本花織: 3回転ルッツを2本にしたいって思ったのが、基礎点的にもうちょっと上げたいなっていうのと、前の構成だとコンビネーションのジャンプでミスをすると他のジャンプでリカバリーができなくてノーミスが必須。持ってるレパートリーが少なすぎて、もうミスしたらテンパって。 宇野昌磨: 試合中に失敗すると組み替えたりしないといけなくて、なかなか失敗したとき用の練習ってすごく難しいと思いますし、確かにその話を聞いてすごく納得しました。 去年までの構成はノーミスが必須。 今年は基礎点の底上げをすることで、万が一ミスをしてもリカバリーがきく、選択肢を増やせる構成に変更したといいます。 アップグレード中の坂本選手。宇野さんから見る彼女の進化とは…? 宇野: すごく上からで申し訳ないんですけど、今年の演技を見て、より表現力っていうところに力を入れて上手になられたなというのが印象的で。 坂本: 本当にもうジャンプ一筋でやってきたので、だいぶ表現のことを考えられるようになったのがシニアに上がってからだったので。 どう自分の色を残しつつ表現できるかなっていうのを今、試行錯誤しています。 フリーでは、ミュージカルの主人公になりきって「笑顔」と「その裏に秘めた思い」を表現。 構成を「チェンジ」した新プログラムと「表現力」の進化で、11月には今シーズン世界最高得点をマークしました。 宇野: フィギュアスケートで勝って当たり前ってマジでしんどい、跳べるか跳べないかギリギリの中でその緊張感の中で試合とかも本当に大変なことだっていうのは僕なりにすごく分かるんですけど、連覇に向けてとか、聞かれて大変だと 思うんですけど頑張ってください。 坂本: わかりました。先輩のアドバイスありがたいです。 今年の全日本フィギュアは、グランプリファイナルに進出した5人が出場。 「絶対女王」坂本選手をもってしても、最難関の熾烈な戦いが予想されます。 坂本: 全日本は下手したら世界選手権より緊張するかなって…しますよね? 宇野: 僕はオリンピックより全然緊張した。 坂本: それはすごいというか特殊やけど(笑) 今年はかなり混戦になるんじゃないかなっていうのが自分の中ではあって。 そこでやっぱり勝ち抜いたら「強いな」って思うので。 百花繚乱のライバルたちがひしめく大混戦の全日本。“チェンジ”のその先へ、「絶対女王」坂本花織が4連覇へ挑みます。
めざましmedia編集部