香取慎吾はお化け嫌いを経て初出演、20年変わらぬ稲垣吾郎……『ほん怖』メモリアルイヤーの面白さ
「僕も割と“視える”方」な香取慎吾の登場にワクワク
「今年こそ挑戦しやすい」とは今回、香取慎吾が初出演しているという点でも言えそうだ。香取は「お化けが嫌い」という理由から、25年もの長い歴史を持つ『ほん怖』に出演はおろか、一度も観たことがないと公言してきた。 今年1月、YouTubeチャンネル「Naokiman 2nd Channel」とのコラボ動画「『都市伝説座談会!』香取慎吾x稲垣吾郎xナオキマンxはやとも」に稲垣と出演した際も、「たまたま放送の日(テレビを)つけたら、(『ほん怖』が)ついてて『うわっ』と思って変える」と話していたほど。それくらい苦手意識のある番組に、満を持して登場するというのだから見逃せない。 今回、香取が主演を務めるオムニバスドラマ『視える!?』は、少し先の未来が“視える”高校教師の話。望ましくない未来を回避しようとするがゆえに、突拍子もない行動に出てしまうことも少なくないため、生徒たちから心配性の変わり者と思われている磯村武を演じるという。 「特殊体質を持つ教師役」といえば、2013年の香取主演のドラマ『幽かな彼女』(カンテレ・フジテレビ系)を思い出す人も少なくないはず。当時のインタビューでも香取は「お化け嫌いなんで。幽霊関係の話はどうにか踏み込まないで20年以上やってきたんですけど」と話していた。これほどまでに香取が怖い話を避けてきたのは、どうやら香取自身の体質に理由があるようだ。 「僕も割と“視える”方なので……いや、視えるとまではいかないけど、そういう霊的な体験も、ないわけではないので。でも、だからこそ僕は、怖いのが苦手なんですよね」(※2)とは、今回の『ほん怖』出演を受けてのコメント。先述したYouTubeのコラボ動画でも、撮影の途中に「なんか変な音してない?」と敏感に何かを察知した香取の姿が映し出されていた。 「音声さんと俺だけだったよね?」と香取が怯えながら言ったように、マイクで音を拾うプロである音声スタッフ以外は、誰もその音に気づかないレベルの異変だった。きっと、これまでもさまざまな場所で、香取にだけ視えたり、聞こえたりする何かと出会ってきたのだろう。 ちなみに、この時の動画ではまさしく“視える”側のお笑い芸人・シークエンスはやともから「幅広い年齢層の生霊と死んだ人がひとり取り憑いています」「(応援してる人の量は)ミッキーマウスぐらいの感じ。かなりすごいことだと思います」と診断された香取。 「何も入ってこない。いいこと?」と戸惑う香取に稲垣が「守護霊も含めて守ってもらってる、いろんな力によって君は! いいこと、いいこと。だからまだ怖がらなくていいよ」となだめる図も、どこか少し未来の『ほん怖』出演とリンクしているようで微笑ましかった。 稲垣曰く『ほん怖』収録時は電気が止まったり、機材が壊れたりと、原因不明のトラブルに見舞われることもあるそう。香取のドラマ撮影時は何事もなく済んだのだろうか。今回のオンエアを楽しんだ後には、香取が『ほん怖』を通じて体験したリアルな『ほん怖』があれば、ぜひとも聞いてみたいものだ。 ※1:https://contents.atarashiichizu.com/?p=21925&post_type=chizu_topic ※2:https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20240947.html
佐藤結衣