【ユーロ】スペインのデラフエンテ監督「最終的にミスの少ない方が勝つ可能性高い」ドイツ戦分析
スペイン代表のデラフエンテ監督(63)がドイツとの大一番について、「最終的にミスの少ない方が勝つ可能性が高い」と分析した。 スペインは5日、欧州選手権準々決勝でホスト国のドイツと対戦する。デラフエンテ監督が試合前日の4日に記者会見に出席した。 ドイツ戦での最初の時間帯の重要性について、「ドイツはいつも非常に力強くスタートするので、我々も同じようなプレーで対抗するつもりだ。最初から全力で臨む。自分たちを守るベストの方法は、彼らと同じようにプレーすることだ。ドイツも非常に似たような考えを持っているので、我々は自分たちのプレーを押し出すつもりだよ。最終的にこのような試合ではミスの少ない方が勝つ可能性が高い」と見解を述べた。 PK戦の準備については「我々はPK戦、FK、CKなど、あらゆるリハーサルをしている。何も考えないのではなく、すべての事態を想定して準備している。PK戦も含め、すべてをリハーサルする必要がある」と説明した。 ブンデスリーガでプレーしているダニ・オルモが先発するかどうかについては「彼が先発するかどうかはいつも通り言わないが、ダニは準備万端だ。彼や(レバークーゼンの)グリマルドの意見は、ドイツサッカーのより具体的な側面について表している。いずれにせよ我々はドイツのことをよく知っている。誰が出場しようとも、我々の考え方が変わることはない」と返答した。 スペインがビッグトーナメントで開催国に一度も勝ったことがないというジンクスについては「このレベルの試合ではホームアドバンテージはあまり関係ないし、より厳しい環境下で怯むことのない経験豊富な選手がいる。ホームでプレーするチームにもプレッシャーはあるので、そういう面が有利かどうかは分からない。我々は喜び、自信、安心感を持ち、素晴らしい相手と対戦することを理解してプレーするつもりだ」と不利ではないことを強調した。 また、デラフエンテ監督はヤマルとニコ・ウィリアムズ、ムシアラとヴィルツの両チームのサイドアタッカーが勝敗を決める役割を果たすかという質問を受け、「彼らは欧州で最も才能のある4人だが、我々はどちらもその4人以上の存在だ。彼らはチームに依存するし、論理的に個々は特別な状況で決定的な役割を果たす必要がある。もし我々がチームコンセプトを発展させれば、より強くなれる。彼らは皆若く、まだ十分に改善の余地がある」と言及した。 欧州選手権を最後に現役引退を表明しているドイツ代表MFクロースについては「彼はスーパークラスの選手だ。サッカー界から去ることは理解できない。彼が引退してしまうのは残念だよ。我々はクロースができることを分かっているので、彼のパスを制限し、彼がボールを受けないように、もしくは少なくとも楽に受けられないように、選手たちが彼の近くにいてサポートし合うつもりだ。彼の足を縛ることはできないので、それが我々にできることだ」とコメントした。(高橋智行通信員)