県知事選へ動き始めた静岡県の政界・財界 大村氏は早くも出馬表明 鈴木氏を擁立する動きも 渡辺氏は幹事会を欠席
鈴木康友前浜松市長
しかし、静岡市を中心とした経済界の後押しで、大村氏が「相乗り候補」にすんなり収まるかというと、そう簡単ではありません。 浜松市の経済界からは、前浜松市長の鈴木康友氏を擁立する動きがあることがわかったのです。 鈴木康友氏は静岡朝日テレビの取材に対し、対応は調整中としながらも、「国政と市政での経験を生かして、県政のかじ取りをする決意はある」と、出馬への強い意欲を示しました。 鈴木康友氏は浜松市出身の66歳。 衆議院議員を経て、2007年に浜松市長に就任。 去年4月まで4期16年務めました。 行政改革や産業政策で実績を挙げ、中央政界にもパイプがあることで知られています。
自民党県連は
大村氏、鈴木氏、双方が「オール静岡」を目指す中、焦点となるのが自民党の対応です。 大村氏も出馬表明のあと、まず県議会の自民党控室を訪ねました。 そこには、偶然、東京から急遽、静岡に戻ってきた城内県連会長がいました。 城内実自民党県連会長 「全く現時点では白紙である。本当に驚きました。こんな早く候補者の方が名乗りを上げるとはまったく予想だにしていなかったので、正直言って、なんか盆と正月が一緒に来たような感じ」 その混乱ぶりが、今回の知事選で主導権を握れていない、今の自民党の現状を象徴していました。 Q.オール静岡でという話もあったと思うが、その与野党相乗りについては? 城内実自民党県連会長 「それも相乗りが良いっていう方、あるいは一本化が良いという方もいるだろうし、政策の違いでどちらかを応援するというのもあるだろうから、いろいろな方がいろいろな意見もあるので、そこはしっかり丁寧に調整した上で、決めるのか、決めないのかも含めて、話をしなければいけない思っている。」 Q.決めるのか決めないのかというのは、要は自主投票? 「理論上、そういう選択肢も含めてあるんじゃないかと思う。だけど、現時点では何も決まってないということで。可能性の話。可能性の話は答えるのは難しい」 こうした事態に、自民党内では次のような声も聞こえてきます。 自民党関係者: 「党内には大村氏に乗る人、鈴木氏の乗る人、両方出てくるだろう。結局、自主投票にならざるをえないのでないか」 自民党関係者: 「政権政党が自主投票なんて恥ずかしい。しかし、どちらか一方の支援を無理やり決めれば、分裂選挙に突入しかねない」