新型セブン爆誕、現地検証 まいばすけっと&オーケーがライバル?
真横に強敵オーケーがオープン
セブン&アイHDは、23年にそごう・西武を投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却した。これはアクティビスト、いわゆる物言う株主に迫られた結果だ。イトーヨーカドーの売却要求については、そのノウハウによるシナジーがセブンイレブンにとって不可欠として経営陣が退けた経緯がある。 今回、松戸常盤平駅前店で取り組んでいるSIPストアはこの業態の店舗を積極展開するわけではなく、得られたノウハウをセブンイレブンやイトーヨーカドーに取り入れることを目的としている。 まずはこれからの1年で、同店の売り場は顧客ニーズに合わせるかたちでスピーディーに変化するだろう。現在、道路を挟んだ場所では首都圏で1、2位を争う勢いを見せる食品スーパー「オーケー」が新店舗を建設中で、24年5月にオープンする予定だ。「毎日が特売」を掲げるオーケーとの戦いに勝てば「日本全国の食の覇者」になる可能性はとても高まるが、果たしてその通りにいくか。 セブンイレブンの松戸常盤平駅前店は小売り流通の専門家として目を離せない店舗であり、定期的な“常盤平詣で”をしばらく続けるつもりだ。
渡辺 広明