買い切り型の「Microsoft Office」とサブスク型Microsoft 365はどちらを選ぶべき?
買い切り型の「Microsoft Office」に含まれない「Access」や「Publisher」は必要?
買い切り型の「Microsoft Office」とMicrosoft 365を比較する際、他に気になるのは買い切りには含まれない「Access」や「Publisher」の存在。こういったアプリは本当に必要なのでしょうか? Accessはデータベースソフトであり、Publisherは簡易DTPソフトです。この2つでできることをより具体的に見てみましょう。Accessで従来行っていた複雑なデータ作業は、Excelの機能向上によって「Excelでもできるようになった」のが現状。PublisherではDTPが可能ですが、企画書や提案書を作るならWordで十分ではあります。 ■Microsoft Accessでできること 「Microsoft Access」はデータベース管理システムとして、大量かつ複雑なデータの管理に向いているという点。Accessを利用することで複数のテーブルを関連付けたデータベースを作成し、クエリを用いてデータの抽出や集計が可能です。 とはいえデータの抽出や集計、複雑な関数やマクロの利用はExcelでも可能です。Power Automateを利用することでExcelファイルに対してSQLを実行することも可能であり、Accessを使うメリットは相対的に薄れてきています。 ■Microsoft Publisherでできること Microsoft Publisherは、Microsoftが提供する簡易DTPソフト。名刺、パンフレット、ニュースレター、ポスターなど、さまざまな印刷物を簡単にデザインできます。 とはいえ資料や提案書であれば「Wordで十分」な場合が多く、見栄えのいい印刷物を作りにはAdobe製のソフトウェアが必要な場面が多いです。「中途半端感」が否めないアプリです。
サブスク(Microsoft 365)のメリット・デメリット
Microsoft 365のメリットは、常に最新版を利用できるという点。新機能もすぐに使うことができる上、クラウドストレージやモバイルアプリも利用可能。インストール台数にも制限はありません。 一方デメリットとしては、利用している限り、継続的に費用が発生してしまう点。長期間使用する場合、買い切り型と比較してコストが高くなる可能性があります。
買い切り(Microsoft Office)のメリット・デメリット
買い切り型には、初期費用のみで長期間使用できるというメリットがあります。しかし、ソフトのアップデートが行われないため、新バージョンが出ても新しく買い直さないと利用することができません。また、クラウドサービスも利用できず、インストール可能台数も2台までの制限があります。そのため、どちらを選ぶかは、ユーザーのニーズや利用環境に応じて検討する必要があります。
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