ベルフワインと同じく、ブラジルに向かったデパイもオランダ代表に必要なし? ブラジル1部で17位のコリンチャンス入りが議論呼ぶ
欧州を離れた選手は招集すべきなのか
今月のオランダ代表では、選手の選考基準を巡るちょっとした騒動があった。 発端はFWステーフェン・ベルフワインがアヤックスからサウジアラビアのアル・イテハドへ移籍したことで、欧州を離れる決断を下したベルフワインに代表監督ロナルド・クーマンが難色を示した。クーマンは今後ベルフワインを代表へ招集する考えはないと語り、ベルフワインもそれに応戦する形で口論となったのだ。 そんな中、もう1つ議論を呼ぶ移籍が起きた。長らくオランダ代表のエースだったFWメンフィス・デパイがブラジルのコリンチャンスと契約したのだ。 デパイはアトレティコ・マドリードを離れてからフリーの状態が続いていたのだが、新天地はブラジルだった。デパイも欧州を離れることになり、今後クーマンがどう対応するのかは非常に興味深い。 オランダ『Voetbal Primeur』によると、現役引退後はサッカー記者として活動するヨハン・デルクセン氏は今後デパイを招集する必要はないとの見方を示している。 「ブラジルでは何も起こらないだろう。彼はコリンチャンスと複数年の契約を結んだが、このままブラジル2部へ行くことになるのではないか。ザークツィーもいるし、デパイは必要ではなくなるだろう。クーマンも彼を招集しないはずだ」 デパイが契約したコリンチャンスはブラジル1部で現在17位に沈んでおり、降格もあり得る状況だ。上位チームに移籍したわけではない点も特長で、クーマンがエースのデパイにどんな判断を下すか注目される。
構成/ザ・ワールド編集部