“007”が中日のドラ1、小笠原に驚愕。球威は藤浪、大谷級!
阪神の飯田スコアラーは「ボールに力がある。高卒とは思えない完成度を感じる。うちの藤浪が入ってきたときと同じくらいのボールの質と球威だろう。間違いなく藤浪、大谷クラス。フォームがダイナミックなので先発タイプだろうが、今後、投げ込む中で肘の状態が順調に進めば、早い段階でローテーションに入ってくるのではないか。 またコメントを見ていると度胸もありそう。そこはプロで重要な部分だからね。今後バッターが立ったときに、どうなのかをしっかりとチェックしていきたい」と、大阪桐蔭高から入団、高卒1年目からローテーションに入り2桁を挙げた藤浪晋太郎と重ねた。 元中日の有名OBも、「左で、これだけのピッチャーは今中以来だろう。今中もキャンプのブルペンを見たときに、高卒でもすぐに使えると思ったが、小笠原にもそれに近いものを感じた。スピードがあるが、意外とボールも重たい。小松辰雄に似た球質なのかもしれない。コントロールの精度がプロのレベルになくとも、球威で十分に打ち取れるよ」と、大絶賛。1988年のドラフト1位で、高卒ルーキーながら1年目に初勝利を挙げ2年目に2桁を勝った今中慎二氏、最速154キロを投げ「スピードガンの申し子」と言われた小松辰雄氏という中日が誇る2大エースに匹敵する素材だと明言した。 「一日でも早く実戦に投げたい」と小笠原は言うが、その一方で、「飛ばしすぎると故障しますから」と、冷静に自分の肉体の声を聞く作業も忘れない。快速球投手の宿命とも言えるが、小笠原も左肘に不安があるため、首脳陣はキャンプで無理をさせて潰れないようにペースをコントロールしている。今後、投げ込みを行う中で、どこまでペースアップができるのかは未定で、首脳陣も慎重だが、肘に状態に不安さえなければ、小笠原が自然発生的に開幕ローテーションに名乗りを挙げてくるのかもしれない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)