教育長に就任する久保田智子氏（姫路市提供）

　兵庫県姫路市の教育長に、4月から元TBSアナウンサーの久保田智子氏（47）を起用する人事案が19日、市議会で承認されました。 　久保田氏は2000年に東京放送（現TBSテレビ）にアナウンサーとして入社し、現在は報道局に勤務しています。 　清元秀泰市長は、教育長に久保田氏を起用した理由について、「何回か姫路に来られて教育現場も見ていただいており、子育てをしている母親としての目線、報道で少子化問題に深く切り込まれた経験があり、教育長としてふさわしい」と説明。 　「現職のテレビ局の方だから簡単に仕事を辞められないだろうと思っていたけど、『思い切って姫路という人口50万人の中核都市で教育を担うために頑張る』と言っていただき、こちらのほうがびっくりした」と話しました。 　また、3人の副市長全員が任期途中で交代する人事案もあわせて承認されました。 　このうち、市職員出身の2人は「後輩に職を譲り、若返りを図りたい」として退任の意向を示し、残る1人は国土交通省から出向していましたが、能登半島地震への対応のために帰任させるよう要請があったということです。 　後任には、市の政策局長と元健康福祉局長、外務省課長補佐の3人が起用される予定で、久保田氏とともに人口減対策や教育改革などの課題に重点的に取り組むということです。