深澤辰哉、『わたしの宝物』は勝負の一作に? 目黒蓮に続く“大人の恋愛ドラマ”への挑戦
田中圭×松本若菜×深澤辰哉の“三角関係”が生む化学反応とは?
今作で期待したいのが、松本若菜や田中圭といった演技巧者との関わりの中で、俳優として変化していく深澤の姿だ。彼が松本の前で“優しい幼なじみ”を演じていることは想像できるが、心の内に“モラハラ夫”を飼っている田中圭と渡り合えるのだろうか。 田中といえば、目黒と共演した『月の満ち欠け』でも“モラハラ夫”を演じていた。しかもその妻役は有村架純で、彼女に対して恐ろしいほどの執着を見せる、常軌を逸したキャラクターであった。劇場で多くの観客が震えたことだろう。そうして傷ついた女性に優しく手を差し伸べたのが、目黒が演じる三角哲彦だったのだ。そして今度はここに、深澤が続くかたちとなる。 このたび発表されたビジュアルからも分かるように、“三角関係”が描かれることになるのだろう。それも、かなりハードなものだ。果たして深澤はここで、どのような“優しい幼なじみ像”を立ち上げるのだろうか。おそらく、優しさだけでは乗り切ることができないような気がする。冬月稜が覚醒するときーーそれは俳優・深澤辰哉が新境地を切り拓く瞬間となるのだろう。
折田侑駿