深澤辰哉、『わたしの宝物』は勝負の一作に? 目黒蓮に続く“大人の恋愛ドラマ”への挑戦
10月17日よりフジテレビ系でスタートする木曜劇場『わたしの宝物』に、Snow Manの深澤辰哉が出演することが分かった。2024年の1月から3月にかけて放送された『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)の“岸くん”役での好演も記憶に新しいところだが、今作こそ彼が俳優としての新境地を切り拓く機会になりそうな気がする。いや、そうなるのだろうと断言したい。 【写真】田中圭×松本若菜×深澤辰哉の“三角関係”が表現されたビジュアル 本作が描くのは、夫以外の男性との子どもを、夫との子だと偽って産み、育てる、「托卵」を題材としたもの。この情報だけでも、なかなかにヘビーな作品の予感がする。“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意したひとりの女性とその夫、そして彼女が愛した別の男性ーーこの三者の感情がもつれ合うさまを活写する恋愛ドラマなのだという。これは間違いない。かなりヘビーな作品になりそうだ。 しかも、主人公・美羽(松本若菜)の夫である神崎宏樹(田中圭)は大手商社に勤める優秀で人当たりのいい“理想の夫”らしいが、それは表向きの姿で、家庭内では美羽への当たりがキツい“モラハラ夫”ということらしい。 ここに深澤がどのように絡むのか。彼が演じるのは、美羽の中学時代の幼なじみである冬月稜。美羽は宏樹のある行動がきっかけで稜と一夜をともにしてしまい、その身に彼の子を宿してしまう。そして、宏樹の子だと偽って出産し、育てることを決意するのだという。 これらの情報からイメージできる作品のテイストこそ完全に異なるが、“子ども”が重要な存在となっている今期のドラマに『海のはじまり』(フジテレビ系)がある。そう、深澤と同じくSnow Manのメンバーのひとりである目黒蓮が主演を務めている作品だ。有村架純、古川琴音、大竹しのぶ、池松壮亮といった演技者たちに目黒は囲まれながら、まだ幼い子役の泉谷星奈と手を取り合い、複雑な物語をここまで牽引してきた。すでに、『月の満ち欠け』(2022年)に『わたしの幸せな結婚』(2023年)、『silent』(2022年/フジテレビ系)、『トリリオンゲーム』(2023年/TBS系)などの代表作を得てはいるが、彼はまだこれからの時代を担う存在だ。『海のはじまり』での目黒の好演に対し、そう信じずにはいられない。そしてここに、深澤が続くかたちとなる。 『わたしの宝物』に深澤が出演することに関して、ネット上は期待の声で溢れている。言うなればこれは、“大人の恋愛ドラマ”だ。深澤が演じる稜は優しく面倒見のいい性格で、美羽にとって心の拠り所のような存在。それは大人になってからも変わらず、宏樹との結婚生活で傷ついた美羽に安らぎを与え、やがて惹かれ合ううちに稜は数奇な運命に巻き込まれていくことになる。