西幕下筆頭の嘉陽が勝ち越し 新十両へ前進「あと2番勝てるように」同部屋の大の里は日体大の1学年後輩
「大相撲夏場所・9日目」(20日、両国国技館) 西幕下筆頭の嘉陽(二所ノ関)が4勝目を挙げて勝ち越しを決め、新十両へ前進した。 吉井(時津風)に対し、引いたところを押し込まれた、左に回り込んでの突き落とし。俵を割る寸前、わずかに相手の足が早く出た。 部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)と花道でガッチリ握手。大きな白星に「勝ち越しはうれしい」と笑みがこぼれた。初場所は東幕下筆頭で3勝4敗と負け越し、西幕下3枚目だった春場所は3連勝から3連敗して7番相撲で勝ち越し。経験を積み、この日は「考えないようにした。(先場所)3連勝した時に考え過ぎた」と重圧との付き合い方もうまくなった。 日体大出身で、同部屋の小結大の里は1学年後輩、十両白熊は同級生。普段から3人そろって頻繁に食事に出かけるなど仲がいい。大の里の付け人として、春巡業にも参加。さまざまな相手と稽古を積んだこともプラスになった。 5勝目を挙げれば、関取昇進は濃厚となる。「残りもあるので満足しないように。あと2番勝てるように頑張ります」と気を引き締め直した。