2024年2月の自動車輸出、11.8%増の35万166台 円安も増加要因に 自工会発表
日本自動車工業会(片山正則会長)が3月29日に発表した2月の自動車輸出台数は前年同月比11.8%増の35万166台となり、13カ月連続で増加した。半導体不足による影響が緩和されて生産が正常化しつつあることに加え、円安も増加要因の一つとなった。 地域別にみると、欧州(同44.9%増)や北米(同18.7%増)、大洋州(同7.2%増)向けが増加した。最大仕向け地の北米のうち大半を占める米国は、同18.8%増の12万1111台と台数を伸ばした。一方、日本メーカーの販売が低調な中国を含むアジアは同3.1%減の4万3688台だった。中近東(同20.6%減)やアフリカ(同30.0%減)も前年同月を下回った。 車種別では乗用車が32万4478台で同17.4%増となったが、トラック(同25.1%減)とバス(同49.4%減)はマイナスとなった。 1月の国内生産台数は同6.9%減の57万7373台となり、13カ月ぶりに減少した。ダイハツ工業の認証不正による生産停止の影響が出た。バス(同12.9%増)は前年同月を上回ったが、乗用車(同2.8%減)、トラック(同32.6%減)はともに前年同月を下回った。