日本製鉄、チタン製担架を共同開発。日ハム球場「エスコンフィールド」に設置
日本製鉄は8日、日進医療器と共同でチタン製の担架を開発したと発表した。チタンはほぼさびることなく高強度で軽量なため、担架との相性がいい。通常時は折りたたんで看板としても使える特徴があり、プロ野球北海道日本ハムの球場「エスコンフィールド北海道」に2台設置された。 「チタンカ」と命名し、日進医療器が災害対策用品として商品化した。平時は折りたたんで看板として設置し、災害時に広げて担架として使うことを想定。チタンは耐久性が高いため、倉庫に格納せず屋外に長期間設置しても機能性が変わらない。 看板として使う場合のサイズは縦約1メートル、横63センチ、奥行60センチ。重量は約7キロと軽量で容易に持ち運べる。 素材は日鉄の東日本製鉄所直江津地区(新潟県上越市)が供給し、加工は富安とメタルリンクが担当した。 担架の耐荷重は最大180キロ。チタン溶接管をフレームに採用し軽量化と強度を両立した。