アストラゼネカ、通期予想引き上げ 第3四半期決算が予想上回る
[12日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカが12日発表した第3・四半期決算は市場予想を上回った。 同社は通期の売上高・利益予想を上方修正。がんや希少疾病の治療薬の需要が底堅く、過去4カ月弱で2度目の上方修正となった。 2024年通期の売上高と1株当たりコア利益は為替変動の影響を除くベースで10%台後半の伸びとなる見通し。従来予想は10%台半ばだった。 第3・四半期のコア利益は1株当たり2.08ドル、売上高は135億7000万ドル。同社がまとめた市場予想はそれぞれ2.04ドル、131億ドルだった。 がん治療薬事業の売上高は為替変動の影響を除くベースで22%増の55億7000万ドル。 同社は研究・製造拠点を拡大するため、26年末までに米国に35億ドルを投資する方針も示した。 アストラゼネカの株価は中国事業の捜査を巡る懸念で過去3カ月で17%下落。同社は先週、中国法人の王磊(レオン・ワン)社長が中国当局に身柄を拘束されていると明らかにした。拘束理由は不明という。