牛120頭を守れ 道路寸断、停電…豪雨で被害の牧場が奮闘 5日ぶりの飲み水
■「搾乳」が一番困る 震災の傷跡も残るなか
震災直後、番組は松田牧場を取材していました。 松田さん(1月) 「牛舎は見て分かる通り、いつ崩れてもおかしくないような状態」 4棟ある牛舎の内の1棟は、震災後、全壊判定を受け、取り壊す予定だといいます。しかし…。 松田さん 「(Q.奥支えている木があるのは何?)地震で牛舎が傾いてしまったので、これ以上倒れないように木で、自分たちで支えを作りました」 「(Q.牛たちは移動できない?)移す場所もないので、ここで今も飼っています」 震災の傷跡が残る中で、今回の大雨に見舞われた松田さんが一番困っているのが「搾乳」です。 松田さん 「特に生乳の出荷量が今回は一番大きいのかなというふうに思います。やっと生乳の出荷量も戻ってきたところだったんですけど、また振り出しに戻るという感じですね。今回の大雨で…」 搾乳には大量の水や電気が不可欠です。搾乳できずお乳が張ってしまうと病気になるケースもあるといいます。 そんな中、25日昼すぎに発電機が届き、手作業で運んでいた水を装置を使ってやることができるようになりました。 松田さん 「(Q.水をあげるのは何日ぶり?)こういったものを使って水をやれるようになったのは5日ぶり」 「(Q.大雨以来?)そうですね」 度重なる自然災害で、絶望の淵に立たされながらも松田さんは前に進もうとしています。 松田さん 「この子は大雨があった時に生まれて。命というのは待ったなしだというのにつきますね」 「今回も、地震の時もそうですし、大切な人を亡くした人はたくさんいるわけで。その人たちのために牧場が憩いの場として使っていただけたらなと思っています」 (「グッド!モーニング」2024年9月26日放送分より)
テレビ朝日