意外と知らない「初代ゲームボーイ」が国内外で大きく高騰している理由
初代ゲームボーイは「音色」が高く評価される機体でもあり、2024年現在でも音楽制作の現場で使用されるケースがあります。特にゲームボーイ向けの作曲用ソフト「LSDj」は、チップチューンと呼ばれる音楽ジャンルの制作ツールの定番であり、初代ゲームボーイとセットで制作に用いられることもあります。 ちなみにスプラトゥーンの世界で人気のチップチューンバンド「ABXY」のイラストにもゲームボーイが使用機材として描かれています。このことからゲームボーイは、単なる「ゲーム機」の域を超えて扱われていることが分かります。 ■海外オークションでの取引などを念頭に置いた「投資」 初代ゲームボーイの価格高騰には、投資目的の購入も大きく影響しています。特に海外のオークションサイトでは、未開封や良好な状態の初代ゲームボーイが高額で取引されるケースが増加しています。ゲームソフトも自体も高騰しており、『ポケットモンスター 赤』日本版未開封品が4万5000米ドル(約700万円)で取引されるなど、驚異的な価格上昇が見られます。 レトロゲームの数は減ることはあっても増えることは決してないという特性上、オリジナル版の価値は今後も維持されると予想されています。たとえ新機種で様々な復刻版が登場したとしても、コレクターたちはオリジナルの価値を重視する傾向が強く、この市場動向は当面続くでしょう。また、SNSやゲーム実況での注目により、新たな付加価値が生まれる可能性もあり、投資対象としての魅力は今後も続くと思われます。
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