藤川球児氏、阪神・伊藤将司は次戦が重要 理由は「技巧派タイプだけに…」
◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク2―0阪神(14日・みずほペイペイ) 阪神は拙攻続きで今季10度目の完封負けを喫し、2年連続の交流戦負け越しが決定した。先発の伊藤将は8回2失点。7日の西武戦に続き、1軍復帰後2試合連続の好投となった。スポーツ報知評論家の藤川球児氏は、セ・リーグ球団との対戦になる次回登板が重要と指摘した。 * * * * * * * 伊藤将は全体を通してみれば、103球で8回2失点と理想的だった。1奪三振が示すように、積極的に振ってきていたソフトバンク打線を巧みにかわして、打たせて取る投球ができていた。 これで、1軍に復帰してから2試合続けて好投した。ただ、ともに交流戦で対戦経験の少ない打者が相手。技巧派タイプだけに、一年間を通して戦うセ・リーグで力が発揮できるかが重要になる。プロ4年目を迎え、再調整に至ったシーズン序盤の低迷は自身に問題があったのか、それとも相手の攻略が進んでいるのか。リーグ戦再開後の次戦もこの投球が継続できれば、結果もついてくるだろう。 この日は「静」のスタンスで試合を運ぶ岡田監督も積極的に仕掛けた。ランエンドヒットなどでゲームを動かし、好投手・モイネロらの攻略へ手を打っていた。今年のセ・リーグは団子レースの様相を呈している。今は我慢のときだ。(藤川 球児)
報知新聞社