ゴールドジムBC、NTT東日本に完敗も「何が足りないのか分かった」と前を向く
◇第95回都市対抗野球・東京都2次予選第1代表決定戦2回戦 NTT東日本8―0ゴールドジムベースボールクラブ(2024年5月21日 大田スタジアム) クラブチームによる企業チーム連勝はならなかった。ゴールドジムベースボールクラブはNTT東日本に0―8で完敗。2点を追う6回には1死満塁の好機を築いたが、2番手の多田裕作投手(25)に封じ込まれると、終盤に力尽きた。 それでも前日のセガサミー撃破に続く奮闘ぶりに、スタンドからは温かい拍手が送られた。 同ジムの社長でもある手塚栄司監督(63)は大差にも全力プレーに徹したナインを頼もしそうに見つめた。「学生時代はあまり試合に出られない選手たちもいい経験ができた。野球が好きだから一生懸命やるんでしょう」 試合後、選手を代表して応援団に頭を下げた河西大樹内野手(32)も内容ある2日間を振り返った。「企業チームの実力を改めて痛感させられた。実力的には一枚も二枚も下です」と切り出しながら「僕らに何が足りないのかも2試合で明確になったことが大きな収穫です」と話した。 前日の快勝後も各選手は勤務する都内近郊のゴールドジムに行き、トレーナーや管理職、メンテナンス担当として日付けが変わる深夜まで働いたという。それでも野球の技術力アップへ効率性は重視。グラウンドでの練習は週1ペースも、野球専門の室内練習場を併設する都内ジムに時間の許す限り集合してアジリティを高めてきた。「きょうもこのあと勤務です。仕事をきっちりする上で野球もやるのが、ウチのモットーですから」。原宿アネックス店店長の河西が笑った。 24日は第3代表決定戦敗者復活1回戦に登場。ゴールドジムベースボールクラブの夢は終わっていない。