景気動向指数、3カ月ぶり低下 11月、自動車の生産停止響く
内閣府が10日発表した昨年11月の景気動向指数は、現状を示す「一致指数」(2020年=100、速報値)が前月から1.5ポイント低い115.3となり、3カ月ぶりに下がった。ダイハツ工業で新保安基準への対応遅れから一部車種の生産停止があったことや、半導体関連の生産が振るわなかったことなどが響いた。 基調判断は7カ月連続で同じ表現の「下げ止まり」を維持した。 一致指数を構成項目別に見ると、自動車や半導体関連を含む生産指数のほか、鉄鋼や非鉄金属などの鉱工業用生産財出荷指数、投資財出荷指数などが低下した。 数カ月先の景気を表す「先行指数」も2.1ポイント低い107.0で、3カ月ぶりに下がった。