『ブリテンズ・ゴット・タレント』でゴールデンブサー獲得の快挙 ダンサー地獄が語るその舞台裏と頂点への思い
――ショーが終わったあとにはサイモンからは「really,really,really good」というコメントがあり、観客からは「ゴールデンブザー」のコールがありました。その光景を見てどう感じましたか。 自分たちは自信を持って作品を披露しましたけど、同時に海外で自分たちのダンスパフォーマンスがどう受け取られるかという不安もありました。そのなかで、パフォーマンス中から拍手や歓声があったので、終わったあとにすごく気持ちよかったです。 でもサイモンさんは辛口のイメージがあったので、コメントも気になっていましたが、「すごくいい」と言ってくださり、驚きやうれしさとともに、自信にもなりました。 急に「ゴールデンブザー」のコールが始まったので、観客の方々も押してほしいと思ってくれているんだと、夢みたいな感じでした。ゴールデンブザーが押された時には、紙吹雪やゴールデンの電飾などが、すごくスローに見えました。これは現実なのかと思いましたね。 ――準決勝がいよいよ近づいてきましたが、どのような意識で挑みますか。 予選ではゴールデンブザーを押してもらえるようなパフォーマンスができたので、ジャッジの方や観客の方も、どう予選のものを超えてくるのかという期待の目があると思います。だから、通常のパフォーマンスではいけないと思っています。よりグレードアップさせたものを出そうという気持ちで練習をしています。 ――BGTでの目標は? もちろん準決勝を突破して、決勝に進出して優勝というのが、自分たちの目標でもあります。そのためには普通の努力だけではいけないと思いますので、もっともっとという気持ちで練習できたらなと思っています。
【積み重ねたものを形に】 ――そしてDリーグでは、レギュラーシーズンを優勝しました。CSP(チャンピオンシップポイント:勝ち点)36で、9勝1敗2分け、サイファーラウンド3位というすばらしい結果でした。まずは率直な感想をお聞かせください。 前シーズンもレギュラーシーズンを優勝して、チャンピオンシップに進みましたが、決勝で負けてしまいました。本当に悔しい思いをしたので、今シーズンこそチャンピオンシップでも優勝するというのが自分たちの目標でした。まずはひとつ目の目標、シーズン優勝ができてうれしいですし、安心した部分もあります。 ――今シーズンのなかで、ターニングポイントとなったラウンドや、とくに印象に残っているラウンドがあればその理由とともに教えてください。 やっぱり、KADOKAWA DREAMSさんと戦った試合は、自分たちにとって大きかったです。昨シーズンのチャンピオンシップ決勝で負けた悔しいイメージが脳裏に焼きついているので、結果発表のときも、あの時の光景がフラッシュバックしましたし、ここでの勝利がチャンピオンシップ優勝のためには絶対に必要だと思ったので、気合も入っていました。勝ってめちゃくちゃうれしかったですが、KADOKAWA DREAMSさんは次に対戦するときにすごい作品を持ってくると思うので、より気が抜けないなと思っています。――6月9日(日)に開催されるチャンピオンシップへの意気込みを教えてください。 今シーズンは必ずチャンピオンシップで優勝をするという気持ちでずっと頑張ってきました。そのなかでいろんなチャレンジを経験して、チームワークも上がってきているので、そこをどう形にするかだと思います。積み重ねたものが形になれば、優勝できると思っています。チャンピオンシップの準決勝も決勝も「やっぱりレジットはすごかったな」、「レジットが優勝でしょ」と、どんな人にも言ってもらえるような勝ち方ができればいいなと思っています。 「本当に泣きました」 CyberAgent Legit ディレクター、FISHBOYインタビュー >> 【Profile】地獄(じごく)1996年7月25日生まれ、高知県出身、大阪府育ち。4歳のころからダンスを始め、10歳のころから「地獄」というダンサーネームで活躍。ロッキン、ハウス、ヒップホップなどさまざまなダンスを経験し、13歳の頃からロサンゼルスやニューヨークに海外遠征して、数々の好成績を残す。15歳の頃には「Dance@live KIDS Final 2012」で準優勝する。大学卒業後に上京して社会人として働くも、Dリーグ発足とともにCyberAgent Legitのメンバーとして活躍。LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z第二章」より結成されたグループ「THE JET BOY BANGERZ」にも所属し、リーダーを務めている。
text by Sportiva