言語化が苦手な人必見!言語化力を上げるための「3つのステップ」【プロが解説】
自分の意見や考えを、うまく言葉にできず悩む人は少なくないようです。頭の中には伝えたいことがあるのに説明できず、言語化自体に苦手意識を持っている人もいるようです。そこで、「言語化力」を身に付けるメリットや鍛える方法などについて、『「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全』の著者であり、伝える力【話す・書く】研究所所長、山口拓朗ライティングサロン主宰・山口拓朗さんに伺いました。
ビジネスには「言語化力」が必要不可欠
SNSやチャットツールなど短文でやり取りする機会が増えるにつれ、「頭の中にある気持ちや考えを、うまく言葉にできない」という悩みを持つ若手ビジネスパーソンが増えていると感じます。言いたいことはたくさんあるのに、スムーズに言葉が出ない、文章にできない…という相談を受ける機会も、以前に比べて増えています。 頭の中にどんなに素晴らしい意見やアイディアがあっても、それを言葉にして相手に伝えることができなければ、意味がありません。厳しい言い方をすれば、「言語化できない人は、何も考えていないのと同じ」。伝わらなければ、意見やアイディアを評価しようもないからです。 「言語化が苦手であれば、その分、専門性を高めればいいのでは?」という人もいますが、どんな仕事も周りとコミュニケーションを取り、意見をすり合わせながら進める必要があります。たとえ仕事に関する専門的なスキルがあっても、言語化力が低いと周囲から思ったような協力が得られなかったり、仕事が見当違いの方向に進んでしまったりして、成果が上がりづらく評価もされにくくなる可能性があるでしょう。 もしあなたが今、言語化に苦手意識を持っているならば、ビジネスパーソンとしてより評価され、成長するためにも、できるだけ早く言語化力を上げるトレーニングを始めることをお勧めします。
言語化力を高めるメリット
頭の中にある意見や考えをうまく言葉で伝えられるようになれば、周囲とのコミュニケーションが円滑になり、仕事がスムーズに回るようになります。アイディアが認められ採用されたり、意見が通って評価されたりする機会も増えるでしょう。人間関係における誤解やトラブルも減ると考えられます。 そして、言語化力が高い人の周りには、人が自然に集まるようになります。仕事での意思疎通がスムーズにできるのでストレスなく働けるうえ、成果も出やすい。すると、上司や同僚、取引先などに「この人と仕事がしたい」と思われやすくなるのです。もちろん、より大きな仕事が回ってくるチャンスも高まるでしょう。 言語化力がある人は、頭の中の考えを整理して論理的に伝えられるため、重要な場面で意見や考えを聞かれる機会もおのずと増えます。そういう機会が増えるとともに自己肯定感が高まり、ビジネスパーソンとしての自信につながると考えられます。