安倍派裏金問題で2000万円ちょろまかしても捕まらないのはなぜ?逮捕・起訴された人されない人の違いとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年2月1日に公開された動画のテーマは……2000万円ちょろまかしても捕まらないのはなぜ? ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏をお招きし、自民党の政治資金問題について語っていただきました。 安倍派幹部はなぜ起訴されない?刑事責任・政治責任をどう取る? 【このトピックのポイント】 ・会計責任者との共謀が認められなければ政治家の責任を問うことは難しい ・安倍派5人衆は党幹部や閣僚辞任で責任を果たしたと主張するも党内からは厳しい声が上がる ・検察審査会の判断次第では安倍派5人衆が起訴される可能性はある
安倍派議員 3名が政治資金規正法違反で逮捕・起訴
自民党の政治資金パーティーを巡る事件で、安倍派については池田佳隆衆院議員が逮捕され、大野泰正参院議員は在宅起訴、谷川弥一衆院議員は略式起訴となりました。 議員の刑事処分が3名に留まった件について、今野氏は「予想されていた通り」とコメント。政治資金規正法は連座制がなく、今回のような不記載が発覚したとしてもその責任を取るのは秘書や事務職員で、議員は共謀罪を立証しない限り責任を問うことはできません。 2022年には薗浦健太郎氏が政治資金パーティーの収入不記載で略式起訴されましたが、その際は録音などの客観的な証拠が残っていたことが立件につながりました。 また、今回は池田氏が唯一逮捕されていますが、今野氏によると捜査への非協力的な態度が要因ではないかとのこと。事務所のパソコンを工具で壊すといった証拠隠滅を図った疑いがあるため、身柄を拘束する逮捕に至ったようです。 大野氏は証拠隠滅の恐れがないために在宅起訴に。今後、裁判が行われることになります。一方で、谷川氏は共謀を認めているため、書面の手続きのみで刑が決まる略式起訴となりました。 今野氏「この人の会見は秀逸でしたね。大臣になりたかったから金を集めたんだと。(中略)ある意味人間味がある」