阪神 大逆転連覇へ“再アタック”4連戦 元阪神監督「要注意」は監督続投決まったヤクルト戦
阪神は26日、甲子園で全体練習を行った。首位・巨人と2ゲーム差で残りは5試合。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は逆転連覇へ向けて、27日・広島戦と28日・ヤクルト戦のビジター2試合を「絶対に落とせない」と語り、打撃陣の奮起を期待した。 【写真】コーチ陣と話し込む岡田監督 逆転Vへ「岡田マジック」発動 ◇ ◇ 勝負はゲタを履くまで分からない。タイガースは残り5試合で、まず27日・広島戦と28日・ヤクルト戦がビジターゲームとなる。この2試合は絶対に落とせない。この2試合を連勝して甲子園での29、30日のDeNA2連戦に臨みたい。そして甲子園2連勝なら、首位・巨人の結果次第で、巨人を追い詰められる状況にできる形を整えなければならない。 まず甲子園の戦いまでで怖いのが28日のヤクルト戦。高津監督の続投が発表された。こういうチームは、例えば来季へのアピールのため選手が必死なプレーを見せてくる。下位球団だからといって、足をすくわれないように気をつけなければならない。 次に森下、佐藤輝、大山のクリーンアップ。今の3人に共通して言えることは自分で走者をかえそうという気持ちが強すぎること。23日・巨人戦の六回無死二塁から佐藤輝が中飛に倒れた。優勝争いのシーズン最終盤。そして、この試合は好機を作っても得点できない展開が続いていた。求められたのは進塁打。走者を三塁へ進め後続に回す考えを持つことも大事だ。 このことは2番・中野にも通じる。1番・近本が出塁して犠打のサインでなければ、まず右方向への進塁打を心がけてクリーンアップへつなげることを心がけてほしい。 そして、クリーンアップ各打者の打撃内容に触れると、森下はヒットにできる自分の得意なコースがあるのだから若いカウントから難しいボールに手を出さないこと。大山は右方向への打球が増え始めた。今後も大振りせずジャストミートを心がけてほしい。佐藤輝は、状況や場面に応じてではあるが、甲子園の試合なら強い浜風を味方につける左方向のバッティングをしてみていい。 タイガースは3日間の空き日を経て27日からの4連戦へ挑む。注意はゲーム間隔が空くことによる気の緩み。勝負は最後まで分からない。