難病性うつ病の新治療導入へ 磁気エネルギーで脳の動きを改善 福島県会津若松市の竹田綜合病院
福島県会津若松市の竹田綜合病院は、８月中旬に、うつ病の新たな治療法「反復経頭蓋磁気刺激（はんぷくけいずがいじきしげき）ｒＴＭＳ療法」を導入する。抗うつ薬による薬物療法で効果が得られない難病性のうつ病への効果が期待されている。 ｒＴＭＳ療法は脳に磁気エネルギーを繰り返し与える治療法。神経細胞を活性化して脳の動きを改善し、うつ病の症状を和らげる。刺激部への痛みはほとんどなく、意識がある状態で治療できる。 対象は１８歳以上の中等症の患者。抗うつ薬による適切な薬物療法で十分な改善ができていない人に対応する。一回の治療は４０分程度で、週５回施術する。期間は通院の場合は３～６週間、入院では５～８週間を見込む。 竹田綜合病院によると約４割の患者が、うつ病の症状が２年以上続く「遷延化」の状態になっているという。副院長兼精神科長の小薗江浩一医師は「投薬では症状の改善が困難な患者を救いたい。新たな治療法の選択肢の一つとして検討してほしい」と話している。
ｒＴＭＳ療法に関する問い合わせは同病院こころの医療センター精神科へ。 （会津版）
