能登シイタケ、6個入り35万円 初競り、過去最高額に歓声
能登半島地震や昨年9月の記録的豪雨に見舞われた石川県能登地方を産地とする高級シイタケ「のとてまり」の初競りが9日、金沢市中央卸売市場で開かれ、1箱(6個入り)が過去最高額の35万円で競り落とされた。相次ぐ被災で生産者が減る中で高値が付き、集まった関係者からは歓声や拍手が上がった。 生産者らでつくる「奥能登原木しいたけ活性化協議会」によると、輪島市など2市2町で生産された原木シイタケのうち、傘8センチ以上、厚さ3センチ以上などの基準を満たしたものをのとてまりとして出荷。協議会の樋下義勝会長は「大変な中でもこんな立派なものができたのかという思いでかみしめて食べてほしい」と話した。