野村克也が語る「長嶋茂雄」
もし長嶋が南海に来たら、四番をはく奪されていた?
天才肌の長嶋茂雄。空振りも絵になった/写真=BBM
2019年5月には平成も終わり、新しい元号に変わる。『週刊ベースボール』編集部も、読者の皆さんも、よくぞ飽きずに、いつまでも私にこのコーナーを書かせてくれているものだと思う。 時折そんなことを言うと、編集者は「野球の本質と歴史を語っていただかないと……」とか「球界にはっきり苦言を言える方が求められているんです」とかなんとか言う。まあ確かに、このトシになると、もう怖いものはない。川上哲治さんが亡くなり、西本幸雄さんが亡くなり、遠慮する相手もほとんどいなくなってしまった。 昭和の野球といえばON、V9だった。 とりわけファンの心をつかんで離さなかったのは、長嶋茂雄だ。 花形・東京六大学の大スター。本当なら・・・
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週刊ベースボール