大分市美術館で「オレクトロニカ展」 人型フィギュアで空間を芸術化
大分県を拠点に活動するアートユニット「オレクトロニカ」の個展「Olectronica Newland〈O〉」が1月10日、大分市美術館(大分市上野、TEL 097-554-5800)で始まった。(大分経済新聞) 【写真】約600体のフィギュアで作る「Figure mobile 2025」 加藤亮さんと児玉順平さんが2009(平成21)年に結成。直立する人間をモチーフとするフィギュアを用いた芸術活動のほか、家具デザイン、空間設計などを手がける。2022年に第16回大分アジア彫刻展大賞受賞。大分県立美術館、京都芸術センター、熊本市現代美術館なで作品を発表している。 同美術館の特別展で、オレクトロニカの過去最大規模の個展。彫刻、絵画、インスタレーションなど、2011(平成23)年の作品から新作まで33タイトルを展示している。 「円環」は本展に合わせて制作。発泡スチロールで作った高さ5メートルという人型フィギュア5体を五角形になるように設置し、階段と環状の鑑賞台を取り付けた。「Figure mobile 2025」も新作。約600体の人型フィギュアでモビールを作り、上から見て「C」の字になるようにつるした。作品の中に入ることができ、内側からも鑑賞できる。 屋外には「Nestbuilding 2025 丘のアトリエ」も設置。会期中に常駐するオレクトロニカの制作現場を見学できる。このほか小さな作品を集めて展示した「机上のインスタレーション」、竹を細く割いて作った人形「Bamboo figure 2」、石の上に上ることができる「Stonescape 石と階段」なども展示している。 体験型の作品が多く、展示物の写真撮影も可能。「思っていたこと以上のことができた」と児玉さん。加藤さんは「作品がもたらす空間の変化を眺め、楽しんでほしい」と話す。 開館時間は10時~18時。観覧料は、一般=600円、大学生・高校生=400円、中学生以下無料。2月16日まで。1月14日・20日・27日、2月10日は休館。
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