南海トラフ臨時情報、引き続き監視続く けさの日向灘震源の地震で通常と異なる変化なし 気象庁
気象庁は南海トラフ地震が起きる可能性が普段よりも高まっているとして、臨時情報を出しています。11日朝、日向灘を震源とする震度3の地震が1回ありましたが、地下のひずみデータに通常と異なる変化はなく、引き続き監視を続けています。 8日午後、日向灘で起きた最大震度6弱の地震の後、南海トラフ地震の想定震源域で大きな地震が起きる可能性が平常時より高まっているとして、気象庁は南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」を発表しています。 気象庁は想定震源域での地震活動や地殻変動の状況について情報を発表していますが、11日正午までに震度6弱の地震を含めて、震度1以上の地震は22回、観測されているということです。 今日も午前7時42分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、宮崎市で震度3の揺れを観測するなど、日向灘では依然として活発な地震活動が続いていますが、地下のひずみデータに通常と異なる変化は見られないとしています。 また、紀伊半島周辺で観測されているひずみや傾斜変動については、地震の前から紀伊半島北部で起きている深部低周波地震活動に伴うもので、通常の変化の範囲内だということです。 気象庁と内閣府は、地震から1週間は迅速な避難を行えるよう、備えを再確認することを呼びかけています。