「ネットのおもちゃにされてムカついた」盗撮を機に立ちんぼをやめた20歳が“たどり着いた場所”
売春の一大スポットとして知られる大久保公園に異変が起きている。昨年秋から警察が取り締まりを強化し、それに伴うように立ちんぼが激減。ピーク時(’23年9月)は50人弱の女性が並び、その倍ほどの買春客や見物人が群がっていた。かつてこの地で春を売っていた街娼たちはどこへ消えたのか――。 ⇒【写真】大久保公園周辺で夜回り活動をするNPO法人スキューハブ代表の坂本氏は、団体の紹介カードを添えて女性が好むアメニティを手渡ししている
昨年末まで立ちんぼをしていた20歳
「昨年の摘発で知り合いが結構捕まったので、怖くなって立ちんぼをやめた。その前は大阪でもやってたよ」 昨年末まで立ちんぼをしていたマナさん(仮名・20歳)は、歌舞伎町にある出会い喫茶に出入りして約2か月だという。 「最初は、立ちんぼやめて定期でついてた客で回して生活できてたんだけど、スマホを替えたら連絡先がわからなくなっちゃった。仕方ないから、キャバクラとかガルバで働いていたけど、もらえる額が少なくてダルくなったから、出会い喫茶に来てみたんだよね。 立ちんぼは、一回で1.5万円が相場だけど、出会い喫茶ではだいたい2万円。単価は高いんだよ。ただ、回転率は全然立ちんぼのほうが良かったな。今日は、2時間いて2人成立。室内だし長居するのは苦じゃないけど」 歌舞伎町には出会い喫茶が5店舗ある。マナさんのように主戦場を移す女性もいれば、立ちんぼと併用する女性も少なくない。
「ネットのおもちゃになるのも気分悪い」
20歳を迎えた今、もう立ちんぼには戻るつもりはないそうだ。 「友達からも『もうあそこに立つな』って言われてるし、自分でも『いい大人がこんなことしているのはどうなんだろう……』って思うから。それに、大久保公園周辺で動画を撮るヤツが多いのも、立ちんぼが嫌になった理由。 前に酔っぱらって路上で寝てたら、パンツが見えそうなローアングルで盗撮されて『泥酔ホームレス19歳』みたいなタイトルつけられてアップされてたの。マジでムカつく。5万回も再生されてて、ネットのおもちゃになるのも気分悪い。だから、私はもう立たないって決めました」 そう言い残し、颯爽と“仕事場”へと帰っていった。