『鉄砲玉の美学』『狂った野獣』など18作品放送 東映チャンネルで渡瀬恒彦を特集
俳優・渡瀬恒彦の出演作を集めた特集「生誕80年 俳優・渡瀬恒彦」が、CS東映チャンネルにて7月・8月に放送される。 【写真】特集「生誕80年 俳優・渡瀬恒彦」放送作品 渡瀬は、1969年に東映に入社。翌年、『殺し屋人別帳』(1970年)で主演デビューを果たす。以降、『仁義なき戦い』シリーズ(1973~1975年)をはじめとするやくざ映画で血気盛んな若者を熱演。さらに、『暴走パニック大激突』(1976年)や『狂った野獣』(1976年)では自らカースタントをこなし、アクション俳優としても活躍。1978年以降は、『皇帝のいない八月』(1978年)や『南極物語』(1983年)など、東映以外の作品にも活躍の場を広げる。1990年代に入ってからは、『十津川警部』シリーズ(1992~2015年)や『おみやさん』シリーズ(2002~2016年)、『警視庁捜査一課9係』(2006~2017)など、長きにわたるTVドラマに多数出演した。 今回の特集放送は、渡瀬恒彦が今年7月28日に生誕80年を迎えるのを記念して企画されたもの。出演した映画・ドラマ18作品が2か月にわたって放送される。 今回の特集では、血気盛んな役柄を演じることが多かった1970年代のやくざ映画やアクション映画をはじめ、円熟味を増した演技を披露した1980年代以降のTVドラマなど、俳優・渡瀬恒彦の進化をたどる作品がラインナップされている。 7月は、デビュー作にして初主演作の『殺し屋人別帳』や、渡瀬演じるアウトローのチンピラ青年の欲望と破滅を描いた異色作『鉄砲玉の美学』(1972年)、狂気のやくざ役を熱演し、強烈な存在感を放つ『実録私設銀座警察』(1973年)など、デビュー間もないギラギラした渡瀬を堪能できるやくざ映画のほか、自らカーアクションに挑戦した深作欣二監督によるアクション大作『暴走パニック大激突』や、エジプトの秘宝をめぐる争奪戦を描いたアクション・ロマン『Nile-ナイル-』(1999年)などの映画全9作品を放送。 さらに、山本周五郎原作の時代劇ドラマ『上意討ち』(1987年)や、土曜ワイド劇場で放送された刑事ドラマ『警視庁捜査一課強行犯七係』(2005年)などのTVドラマを含む、全12作品が展開される。 8月は、渡瀬が正義感に燃える一匹狼を演じた東映初の学生任侠映画『学生やくざ』(1974年)や、渡瀬演じる稀代の拳法使いが各国のスパイと死闘を繰り広げるアクション映画『極悪拳法』(1974年)、凶悪犯にジャックされたバスで繰り広げられるパニックカーアクション『狂った野獣』など、全6作品が放送される。
リアルサウンド編集部