いつも外食費を支払ってくれる義両親。今の「年金生活者」はかなり余裕があるのでしょうか?厚意に甘えすぎはよくないですか…?
義両親と外食すると、支払いをどちらがするのかで悩むこともあるでしょう。「毎回義両親が払ってくれるが、甘えてしまっていいのか分からない」という人もいるかもしれません。 義両親が「払ってくれる」と言ったとき、最初は断るけれど「出さなくていい」と言われて結局はごちそうになってしまう……ということがあると、何回まで断るべきなのか、それとも最初から素直に甘えた方がいいのか、対応が難しいところです。 本記事では、年金生活の義両親に外食の支払いをしてもらうときの対応について、年金暮らしの高齢者の収入と支出状況も踏まえてご紹介します。
年金暮らしの高齢者の収入と支出状況
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」によると、2023年における65歳以上の夫婦のみ無職世帯の1ヶ月の実収入(平均)は24万4580円、消費支出は25万959円ということです。消費支出の内訳は表1のようになっています。
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成 実収入から消費支出を差し引き、さらに税金や社会保険料などの非消費支出が3万円ほど生じることを考えると、月々4万円近く不足する可能性があります。
基本的には義両親の厚意に甘えてもよいかもしれない
上記でご紹介した通り、年金暮らしだと生活に余裕がない可能性も考えられます。そのため、一緒に外食をするたびに食事代を義両親に支払ってもらうとなると、申し訳ない気持ちになることもあるでしょう。 しかし、みんなで食事をすることを楽しみにしている義両親が「支払いは自分たちがするので一緒にご飯を食べてほしい」と思って誘ってきているのであれば、厚意に甘えてもよいでしょう。 実際に「払います」と言っても「出さなくていい」と言われて押し問答になるようであれば、かえって失礼に当たる可能性もあります。義両親の性格にもよりますが、基本的には素直に甘えた方が喜ばれるかもしれません。
毎回当たり前のようにごちそうになるのはNG
義両親に食事代を支払ってもらう際は、当たり前のような態度ではなく、きちんと感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。「おいしかった」「楽しかった」という言葉があるのとないのとでは、支払う側の気持ちも大きく変わってきます。 例えば、普段の外食では義両親に払ってもらい、父の日や母の日・敬老の日などには自分たちが払うようにしたり、ごちそうになる代わりにプレゼントをしたりするなど、基本的には甘えながらもバランスをとれるよう考えるとよいでしょう。 また、たまにはこちらから食事に誘い、その際は自分たちが支払うなどの気遣いを見せるのもおすすめです。どうしてもこちらが支払うことに納得してくれないようであれば、時には自宅に招いて手料理を振る舞うという形で恩返しをするのもよいかもしれません。
年金生活の義両親だとしてもご飯をごちそうしたい! 素直に感謝の気持ちを伝えよう
一緒に外食をすると毎回食事代を支払ってくれる義両親に対して「年金生活なのに申し訳ない」と感じるものの、「払います」「出さなくてもいい」の押し問答になるのはなるべく避けたいと考えるのは普通のことかもしれません。 義両親としても素直に甘えてくれた方がうれしく感じる可能性もあるため、別の方法でお返ししたり自分の家に招いて手料理を振る舞ったりなど、バランスを考えたうえで関係を続けていくことをおすすめします。 出典 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部