偽の「逮捕状」画像で計9900万円詐欺被害 茨城県の30代男性
茨城県警は13日、同県阿見町の男性(38)が、「逮捕状」などと書かれたうその書面の画像を示され、保釈金などの名目で計9900万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。 【写真】「検察官」を名乗る人物が詐欺被害の男性に登録するよう指示したLINEのアカウント。「捜査本部」との記述がある=茨城県警提供 「あなたに逮捕状が出ている」。県警によると今月7日、男性のスマートフォンに「奈良県警の警察官」を名乗る男から電話があった。 男性はその後、「検察官」を名乗る別の人物から指示され、LINEのアカウントを登録。LINEを通じて「逮捕状」や「凍結捜査差押許可状」と記された書面の画像が送られてきた。 この画像をもとに架空のマネーロンダリング事件への関与を指摘され、「保釈金を払えば逮捕しない」と言われた男性は同日、計2千万円を指定された銀行口座に振り込んだ。その後も「振り込めば取引状況が分かり、(男性の)無罪を証明できる」などと金銭を要求され、10日までに12回にわたって計7900万円を振り込んだという。 不審に感じた男性が12日、県内の警察署に相談し、詐欺だと判明したという。(宮廻潤子)
朝日新聞社