【ラグビー日本代表】股関節手術から「帰ってきたラピース」ピーター・ラブスカフニ 全選手紹介#25
9月8日に4年に一度の祭典、『ラグビーワールドカップ』が開幕。 4年前の日本大会では、史上初のベスト8入り。さらに今大会は、「優勝」を目指しているラグビー日本代表。 【画像】日本代表にアクシデント リーチとラブスカフニに出場停止処分 その代表メンバーを全員紹介します。今回はピーター・ラブスカフニ選手です。
■南アフリカ代表ではキャップ獲得ならず 日本代表で献身性を発揮
2019年ワールドカップ日本大会に出場し、日本代表過去最高のベスト8進出に貢献したピーター・ラブスカフニ選手は、南アフリカの首都プレトリア出身で34歳。7歳でラグビーを始めましたが、クリケット、陸上、テニス、空手などのスポーツも経験してきました。 リーダーシップ、献身的なプレーぶりは健在。機動力に長けており、タックル、ジャッカルも得意で、密集で献身的に身体を張り続けます。ワールドカップ代表への選出は前回大会に続いて2回目です。
■日本代表初選出・初出場の試合からいきなりゲームキャプテン
ポジションはフォワード第3列のフランカー(FL)。世界最高峰のリーグ、スーパーラグビーの南アフリカのチームで50試合ほどに出場する中で力を伸ばし、2013年、南アフリカ代表に選出され遠征に参加も、テストマッチ出場はなりませんでした。 2015年にブルズの一員として試合のため初来日。2016年、クボタに加入。2019年ワールドカップに(日本代表としての出場が)間に合うということになり、2018年サンウルブズへ。日本代表のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)にはリーダーシップが高く評価され、その年、サンウルブズ内の「ベストフォワード」に選出されました。 2019年6月に日本代表の資格を得て、7月のフィジー代表戦で初キャップながらゲームキャプテンを務めました。2019年ワールドカップでは日本代表の中軸として活躍。大会中もリーチ マイケル選手に代わって2試合でゲームキャプテンを務め、献身的なプレーでベスト8進出に貢献。ロシア戦では相手ボールをもぎ取りトライ、これが日本代表初トライでした。
■フィジー戦で約5か月ぶりテストマッチ 股関節手術から復帰し滑り込み
2021年、ラブスカフニ選手は日本代表だけでなく、トップリーグでもクボタの主軸としてチーム初の4強に貢献。トップリーグ「ベスト15」に輝きました。2022年夏はケガで日本代表での出場はなく、秋の日本代表の欧州遠征でテストマッチ2試合に出場。2022-23シーズンのリーグワンはケガもあり、後半はプレーできませんでした。 股関節の手術を受け、復帰途上だったラブスカフニ選手は、日本代表では候補からスタートし、ワールドカップ前最後のテストマッチ、フィジー戦で復帰。しかしレッドカードでまさかの退場。最悪の場合、本大会でのチリ戦とイングランド戦に出場停止の可能性がありました。それでもジェイミーHCの信頼は厚く、最終的に追加された4人に滑り込みました。
◇ピーター・ラブスカフニ選手 主なポジション:フランカー(FL) 生年月日:1989年1月11日 所属チーム:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 身長:189センチ 体重:106キロ 出身地:南アフリカ(首都)プレトリア 出身校:グレイカレッジ→フリーステート大学 ニックネーム:「ラピース」 ◇日本代表のW杯スケジュール(日本時間) 9月10日 VSチリ 9月18日 VSイングランド 9月29日 VSサモア 10月8日 VSアルゼンチン