こんな日本酒飲んだことない! 日本の名酒蔵×シャンパン醸造家によるラグジュアリー日本酒が、逆輸入で登場
コロカルニュース
■〈農口尚彦研究所〉など名酒蔵とコラボする日本酒ブランドが日本へ逆輸入 〈農口尚彦研究所〉や〈出羽桜酒造〉など日本の伝統ある酒蔵が製造する日本酒を、高名なフランスのシャンパーニュ醸造家であるレジス・カミュ氏がアッサンブラージュすることで2016年に誕生した〈HEAVENSAKE〉。 【写真で見る】シャンパーニュ醸造家で、アッサンブラージュという手法を初めて日本酒造りに持ち込んだ先駆者、レジス・カミュ氏。 そんなラグジュアリー日本酒ブランドが、10月31日(木)よりついに日本でも発売がスタートしました。フランスで誕生以来、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に世界14か国で展開し、日本は15か国目の展開国となります。海外では〈ザ・リッツ・カールトン〉や〈セント レジス ホテル〉などの高級ホテルをはじめ、ニューヨークの星付きレストランからモルディブのリゾート、イビサ島のクラブに至るまで、ラグジュアリーなロケーションで提供されています。 ■日本酒造りに初めてアッサンブラージュを取り入れた〈HEAVENSAKE〉 〈HEAVENSAKE〉で特徴的なのが、アッサンブラージュというフランス生まれの技法を取り入れていること。単なるブレンドではなく、異なる風味の層を慎重に重ね合わせ、音楽を作曲するように調和の取れた上品な味わいを生み出す調合技法です。このプロセスにより、日本酒の体験を新たな高みへと引き上げています。 レジス・カミュ氏は、マリー・アントワネットにも献上されたシャンパーニュブランド〈パイパー・エドシック〉の最高醸造責任者などを歴任した実力者。インターナショナル・ワイン・チャレンジというコンペティションで8度の「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」の受賞歴があり、アッサンブラージュのマスターとして高く評価されています。 また彼は、2016年にアッサンブラージュを初めて日本酒造りに持ち込んだ先駆者です。レジス氏は、日本酒造りの伝統に敬意を払いながら、アッサンブラージュを通して独自の味わいを生み出すことを目指しており、その革新的な手法は、日本の酒蔵から驚きと称賛をもって受け入れられています。 「酒造りの神」として知られる農口尚彦杜氏は、レジスの功績を称え、「彼のアッサンブラージュが、これほど独自の風味を引き出すとは思いもよらなかった」と語っています。 ■日本発売分では、宮城県〈新澤醸造〉や〈佐浦〉とコラボレーション 今回日本で発売されるのは、〈LABEL NOIR(レーベルノワール)純米大吟醸〉と〈LABEL ORANGE(レーベルオレンジ)純米大吟醸〉の2種類。グルテン、亜硫酸塩、保存料を一切含まない日本酒において、醸造アルコールを含まない純米酒にこだわっていることも特徴です。8~12度に冷やして、香りも楽しめるワイングラスで飲むことが推奨されています。 〈LABEL NOIR(レーベルノワール)純米大吟醸〉は、〈愛宕の松〉〈伯楽星〉などで知られる1873年創業の宮城県の〈新澤醸造店〉が手がけています。 香りはマスクメロンを基調に、マンダリンオレンジやパイナップル、ミネラリーなニュアンスも感じられます。温度が上がるとカスタードを思わせる優しく甘やかな香りとなりシルキーな口当たり、米の旨み、穏やかな乳酸感、熟れた果実のような華やかな余韻が美しく長く続きます。 〈LABEL ORANGE(レーベルオレンジ)純米大吟醸〉を手がけるのは〈浦霞〉などで知られる、宮城県で300年の歴史を誇る〈佐浦〉。酵母も精米度も異なるふたつの日本酒を、6対4の割合でアッサンブラージュしたそう。ライチなど南国の果物やバナナクリーム、ヨーグルトを思わせる香りに上品な甘みやオレンジピールのようなほのかな苦み、重層的な味のふくらみやフレッシュさを感じます。 純米吟醸を使った日仏合作として初めてのアッサンブラージュとなる〈HEAVENSAKE〉。日本では〈IMADEYA〉店舗ならびに〈IMADEYA ONLINE STORE〉で購入することができます。 writer profile Riho Nakamori 中森りほ なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。