藤田寛之が55歳で選んだ最新14本 シャフトはディアマナ新作「BB」
「元々青マナを使っていたことがあって、そのときの印象が良くて。それまで使っていた白マナ系のWBよりしっかり感があって良かった」と藤田。「WBはちょっとたわみがあって、ボールをコントロールできる。それはそれで好きなんですけど、BBはインパクトのしっかり感があって、スクエアにヒットしやすい。今のドライバーにはそれが合っているんじゃないかなと思います。タイミングも合うし、実際にすごくいいボールが出ます」とすぐにお気に入りへ。スペックを50g台に落としても「三菱のシャフトは元々しっかりしているから、軽くしても安心感ありますね。体感としては少し飛んでいる」と、むしろ飛距離は伸びているようだ。なお、5番ウッドのシャフトはボールコントロール重視のため、WBのまま継続している。
「シャフトを軽くしたら振れなくなる」と言っていた時期もあったが、「あらがう時期はもう通過したんですよ。今はそこを通り過ぎて、もうクラブに頼る。その代わり自分はコンディションを整える。そんな感じです。無理しないというか、無理できない」。年齢を積み重ね、クラブの考え方も変える必要がある。その中で成績を出しているからこそ、藤田の言葉には説得力がある。
数々のマイナーチェンジを発見した14本だったが、その中には“バーチカルスタンプ”(タテ状に入ったSCOTTY CAMERONの文字)の入った「ニューポート2 GSS」の存在もあった。これまで時に休ませることもあったが、長年苦楽を共にしてきた藤田の代名詞的存在のエースパター。替わるものと替わらないもの。フェース面に年輪のように刻まれた打痕が全てを物語っていた。この先、藤田が年齢を重ねていっても、この1本だけはおそらくずっとバッグに収まっていることだろう。
<藤田寛之のクラブセッティング> ドライバー:ヤマハ RMX VDプロトタイプ(10.5度) シャフト:三菱ケミカル ディアマナBB(53S) フェアウェイウッド:ヤマハRMX(5番16.5度) シャフト:三菱ケミカル ディアマナWB(63S) ユーティリティ:タイトリスト TSR3(3番21度、4番24度) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドAMT TOURホワイト S200 アイアン:ヤマハ RMX VD/M(5番~PW) シャフト:グラファイトデザイン RAUNE PRO(5番)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールドAMT TOURホワイト S200(6番~PW) ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10(50、54度)、タイトリスト ボーケイウェッジワークス(58.5度) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ウェイトロック S200 パター:スコッティキャメロン ニューポート2 GSS プロトタイプ ボール:タイトリスト PRO(プロ)V1