藤田寛之が55歳で選んだ最新14本 シャフトはディアマナ新作「BB」
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)、7045yd(パー71) 【画像】23歳・平田憲聖の14本 「全米シニアオープン」で優勝争いを演じ、健在ぶりをアピールした藤田寛之。今季3試合目となったレギュラーツアーの現場で、最新クラブセッティングをチェックした。 「年齢に合わせて、少しずつアレンジを加えています」という14本。シニアツアーを主戦場にしている今、大きく変わったのは短い番手が厚くなったこと。ロフトが2度立った「RMX VD/M」アイアン(7Iで31度)を入れたことで、PWとウェッジの間にロフトの開きが出た。50度のウェッジを新たに投入し、50、54度(以上SM10)、58度(ウェッジワークス)の3本体制に。その代わりとして、3番か5番ウッドをコースに合わせて抜くスタイルとなった。
くだんの全米シニアオープンでは、3番ウッドを抜いて戦った。「スプーンを抜くのを想定してクリークは0.5度立てています。この辺の味付けは徹底されていて、何ヤード飛ばしたいかというのがちゃんとできている。だから全米の最後に、クリークで無理やりちょっとフックで攻めるというのもできたんです」。プレーオフを争った飛ばし屋のリチャード・ブランド(イングランド)に対し、藤田は果敢に長いクラブでグリーンを攻めた。
ドライバーのシャフトは今年から50g台にスペックを落とし、5番アイアンには「ラウネ PRO」というグラファイトデザインのカーボンシャフトを挿している。「色々とシャフトは試していて。ダイナミックゴールドやカーボンも含めて、もう3、4種類セットを組んでもらって試行錯誤しています。50歳を超えると少しずつやっぱり体に負担が来て。道具に助けてもらうように変わってきています」クラブセッティングの中での注目はその50g台に落としたドライバーのシャフト、三菱ケミカルの「ディアマナBB」だ。まだ発売前の最新作は、いわゆる“青マナ系”で中元調子でクセのないシャフト。全米シニアオープンでいきなり実戦投入した。