【卓球】優勝候補の王楚欽がまたも2回戦敗退。伏兵・リンドが巧みな技と戦術で中国の牙城を崩す[チャイナスマッシュ 2024]
[チャイナスマッシュ 2024 9月26日~10月6日:中国・北京] 10月1日 ●男子シングルス2回戦 リンド(デンマーク) 11、‐9、6、7 王楚欽(中国) 国慶節で祝日のため満員の会場は熱気が高まっていた。各試合で中国選手が勝ち上がる中、本日の男子シングルスハイライトとなる王楚欽(中国)の登場に会場は割れんばかりの大歓声。 誰もが王楚欽の勝利を疑わない中で行われたリンド(デンマーク)との2回戦。しかし、リンドは最初のサービスからしゃがみ込みサービスのようなフォームのサービス(実際にはしゃがまずに出す)で奇襲をかけると、レシーブではカット型が見せるような大きいスイングのツッツキでガツンと切って王楚欽のドライブをネットにかけさせるなど、トリッキーなプレーと一撃の両ハンドドライブで試合を制した。
「通常の場合、私は世界トップ10の選手のほとんどに対してはオーソドックスなプレーで戦っているが、王楚欽にはそうした通常のプレーでは破壊されてしまう。私よりも彼のほうが優れているからだ。 だから、今日の試合は奇妙(トリッキー)なプレーで挑むことにした。回転を目一杯かけたツッツキレシーブやサービスに強く回転をかけて彼にレシーブでミスをさせたりした」と試合後のリンド。
パリ五輪では、混合ダブルス金メダル獲得直後にラケットが破損、スペアラケットで臨んだ男子シングルスでは2回戦でモーレゴード(スウェーデン)に敗れていた王楚欽。 今大会の本命と目されていた王楚欽が早々と敗れ、男子シングルスの優勝争いがどのように進んでいくのか。明日(10月2日)からの戦いから目が離せない。