クレジットカードで3ケ月前の履歴に覚えがありません。「不正利用」されたかもしれないのですが、補償してもらえますか?
一定の要件を満たせば不正利用の補償対象になる
クレジットカード会社によっては、会員規約に基づいて不正利用の請求の取り消し、損害の補償といった対応を行っています。ただし、請求の取り消しや損害を補償してくれるのは、不正利用の申告日からさかのぼって60日前までの利用とするのが一般的です。 自身で利用明細などを確認して不正利用の可能性が高いと判断できた際には、クレジットカード裏面の問い合わせ先まで連絡してください。クレジットカード会社で調査を行い、第三者の不正利用が認められれば請求の停止または返金対応が行われます。 ■補償対象にならないケース 不正利用の申告日からさかのぼって60日前までの利用だったとしても、以下に該当する場合は補償の対象になりませんので注意が必要です。 ・クレジットカード会員の関係者による利用(家族や同居人など) ・クレジットカード会社が請求する書類などを提出しなかった ・クレジットカードの被害状況の調査に協力しなかった ・購入商品などがクレジットカードの登録住所に配送・受領されていた ・故意や過失によって暗証番号やパスワードなどが第三者に知られた
不正利用の被害に遭わないための対策をしておこう
クレジットカードの不正利用の被害が増加の傾向にあり、情報を盗み出される手口が多く見られます。不正利用の被害に遭ったとしても、不正利用の申告日からさかのぼって60日前までの利用であれば請求の取り消しや損害を補償してもらえる可能性が高いです。 しかし、60日ではなく3ヶ月前の利用だったり、実は家族や同居人による利用だったりすると、補償対象になりません。不正利用の被害に遭って損をしないためにも、日頃から利用明細を確認する習慣をつけるなどの対策を検討しておきましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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