会社員から職人に 関西初カウンター式靴磨き店店主の思い
靴磨きのカルチャーはない、つくって行かないと
一般的に、一足で1時間半以上かかる鏡面磨き(鏡のように顔がハッキリ写る仕上げ)をシワの入らない箇所全体に、20~30分実施する。ブラシは江戸屋ブラシ(江戸時代から300年続く江戸屋の手植え靴ブラシも販売中)、クリームは、オーガニック化粧品会社と3年の期間をかけ作られたBrift Hオリジナルを使用。これは人間の肌に塗るものと同じ成分で作られているという。 最近は道路許可が下りなくなったこともあり、路上での靴磨きは減る一途だというが、一足2500円の高級靴磨きには、当然ながら、足元を美しく保つために必要な知識や技術が求められる。今、靴については二極化しているようで、使い捨ての靴を履く人がいる一方で、高級なブランド品を購入して定期的に靴を磨いて大切に履く人もいる。 同店はカウンター式の靴磨きの大阪第1号店として産声を上げたばかり。靴磨き以外にも丸洗い、キズ補修、染色、修理など、靴に関わるサービスをトータルで提供している。 「靴磨きのカルチャーはないんですよね。だからカルチャーをつくって行かないといけない」と、長谷川さんは言い、石見さんも「大阪ではここから発信していきます」と話す。果たして靴磨きの文化が大阪で定着していくのかどうか。見守りたいところだ。詳しくは「THE WAY THINGS GO」公式サイトで。 (文責/フリーライター・北代靖典)