【阪神】首位陥落の危機しのぎ岡田彰布監督「フゥー」3戦ぶりベンチスタートの助っ人がV打
息詰まる接戦を制した。連敗を2で止め、首位を死守した阪神・岡田彰布監督(66)は「フゥー」と小さく息を吐いた。攻撃の流れを加速させたのは「いい感じで打ってたからな。1回試したかった」と1軍に上げ、即5番・左翼で先発起用した高卒5年目の井上だ。6回1死一、三塁で大山が一時勝ち越しの左前適時打を放ち、なおも一、二塁。東から三塁強襲の適時打を放ち、約1年ぶりの打点を挙げた。 試合を決めたのは、3試合ぶりにベンチスタートとなったノイジーだ。6回途中から左翼で出場すると、3―3の9回1死一、三塁で森原の147キロ直球を振り抜き、決勝の左前適時打。指揮官は「あれはたまたまやけどな。それはもう巡り合わせやから」と言いながらも、助っ人の奮起を喜んだ。先発の青柳が5四死球と乱れ6回途中3失点でKO。「熱が出て、いなかったからな」と桐敷を体調不良で欠くなか、リリーフ陣が踏ん張って勝利を引き寄せた。 0・5ゲーム差に迫る2位の巨人がヤクルトに勝利したため、負ければ首位陥落の危機だった。熟練の用兵に選手が応えても、虎将の表情は緩まない。東の速球を捉えた大山にも「そんな1日くらいじゃ信用せえへん」と、及第点は与えない。ノイジーについては「明日もう1日休んでもらう。変なピッチャーやから(笑い)」と、サブマリンの中川颯攻略を見据えた。(中野 雄太)
報知新聞社