立候補決意後に妊娠が判明 選挙区初の女性県議めざし周囲に支えられ駆け抜けた9日間に密着 選挙に込めた思いとは
国頭郡区に立候補した儀保唯さん 「女性が働きながら妊娠出産をするのを見てきて、自分もしてきたから。これが自然のあり方で、それに合わせた社会や会社の仕組みが出来たら一番いいんだろうなと思った。それを前提に社会をつくりたいなという気持ちがまた出てきたから、このままやろうと」 それでも家族の前では、感情的になってしまうこともあったようです。 儀保唯さん 「やっぱり全部冷静には出来ないし。全部がんばれない時に」 唯さんの夫・慶之さん 「感情的なことも含めてぶつけて来てくれることがあるので。1回は吐き出してもらって、(自分が)サンドバックとして受け取って。落ち着いた後の対話に期待をしているんです」 儀保唯さん 「身寄りのない方の支援も沢山してきました。しかし弁護士は依頼が無ければ、力になることが出来ません。本来であれば、そういう支援を必要とするところには、行政がもっと積極的に関わり、皆さんを支援するべきだと思っています」 毎日午後にはしっかりと休憩時間をとって。決して無理はせず。告示から9日間、選挙を闘いぬきました。 そして投開票の日の夜― 10443票獲得で当選。 唯さんの夫・慶之さん 「この広い国頭郡区を走り回って。本人も一人しか身がないが、地域の方々が本当に唯の代わりになって動いてくれていたのが見えていたので。すごく力になり結果に結びついたんだなと、当確が出た瞬間に本当に震えました」 一丸となって勝ち取った当選今後は対話により、さらに輪を広げたいと意気込みます。 (Q:今後また県政に取り組む形になるが?) 国頭郡区で初当選・儀保唯さん 「自分たちが本音でどう思っているかということを出せる様な議論の仕方を私は重要視していますので。今回投票で私に入れてくれなかった方とこそ、これから対話をしていきたいと思う」 国頭郡区初の女性県議が県議会にやんばるの新風を吹かせます。 【記者MEMO】妊娠や子育てをする女性が社会に出ることを特別なものにしたくないと語る儀保唯さん。自身も任期中に産休を取得する予定で今後の活動に注目です。
琉球放送