『僕のヒーローアカデミア』

　「週刊少年ジャンプ」連載漫画を原作とするアニメ作品は、子供から大人まで幅広い人気を集めています。現在、「ONE PIECE」「呪術廻戦」と並んで人気となっているジャンプ原作アニメの1つが、「ヒロアカ」の愛称で親しまれている「僕のヒーローアカデミア」です。 【画像】原作は完結間近！　8月には劇場版新作も 　6月24日、原作漫画があと5話で完結することが発表され、話題にもなりました。今回は、第7期が絶賛放送中の「僕のヒーローアカデミア」の、ストーリーや見どころ、劇場版作品などについて紹介します。

“個性”を武器に戦うヒーローたちの成長物語

　「僕のヒーローアカデミア」（以下、ヒロアカ）は、堀越耕平さんの漫画作品で、週刊少年ジャンプにて2014年32号から連載されており、現在も続いている作品です。連載10年にも及ぶ人気作品であり、その人気は海外にも波及。シリーズ世界累計発行部数は1億部を突破しているほどです。テレビアニメ版は、2016年4月に第1期が放送を開始し、2024年5月からは最新の第7期が放送されています。 　物語のテーマは、第1話で主人公・緑谷出久（みどりやいずく）が「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語」と言う通り、1人の少年が仲間と共に成長し、強大な敵と戦っていくというもの。出久はヒーロー育成機関である「雄英高校」の「ヒーロー科」に入学し、さまざまな個性を持つクラスメイトたちと切磋琢磨していきます。 　「ヒーローもの」といえば、日本においては「仮面ライダー」や「ウルトラマン」のように、変身して戦うイメージですが、ヒロアカではヒーロースーツや武器は駆使するものの、一人一人が持つ超常能力である“個性”をメインとして、生身で戦っていきます。スーツに生身ですので、日本のヒーローよりもアメコミヒーローに近いイメージですね。

「無個性」だった出久が大きく成長して強敵に挑む！　ヒロアカの第6期までのあらすじ

　ヒロアカは大変長い作品ですので、これまでの流れを忘れているファンも多いのではないでしょうか。ここではテレビアニメ版第6期までの大まかな流れを追ってみましょう。 　主人公・緑谷出久（ヒーロー名「デク」）は、憧れのヒーロー・オールマイトと出会って師弟関係となり、雄英高校のヒーロー科に入学後、クラスメイトたちとの絆を深めていきます。出久たちは、職場体験での先輩たちとの交流や、体育祭や林間合宿、文化祭、他クラスとの合同戦闘訓練などを経て、学園生活の中で成長していきます。 　対する敵＝ヴィランは、死柄木弔たち「ヴィラン連合」。その黒幕であるオール・フォー・ワンは、他者の“個性”を奪い自身の“個性”にし、それを他者に与えることもできます。オール・フォー・ワンは出久の師であるオールマイトの因縁の相手でもあり、死柄木弔と出久の関係にも大きな影響を与えていきます。