美しい役に悩む生田斗真に中村倫也がささやき作戦計画中「大丈夫だ。あんたは美しい」
俳優の生田斗真が17日、大阪市内で主演を務める劇団☆新感線の44周年興行・夏秋公演「いのうえ歌舞伎『バサラオ』」(7月7日~8月2日、福岡・博多座ほか)の取材会に、共演の中村倫也、古田新太らと出席した。 南北朝時代(14世紀半ば)をほうふつとさせる混乱の時代が舞台で、自身の美ぼうを武器に天下取りを目指す男・ヒュウガ(生田)を中心に描かれるピカレスクロマン。生田は17歳で同劇団の作品に初参加し、今回が5作目。30代ラストイヤーで迎える本作は、生田の生誕39年を記念した「39年(サンキュー)公演」と銘打たれており「17歳で出会って、こんなに人生を楽しんでいる大人たち、いいなって。自分もこんな大人になりたいなと思って今日まで憧れ続けてきておりまして、そんな皆さんと自分の大切な40歳になるタイミングを過ごせることを、すごくうれしく思っています」と喜んだ。 中村は、生田とバディを組んで天下取りをもくろむ謎の男・カイリ役を演じる。「最初は珍道中と聞いていたのですが、気づいたら美しい男が野望を抱く物語になっておりました」とビックリ。主演ではない出演作も久しぶりだが「今回の僕の役割は、恥ずかしがる斗真君を『もっとやれ』ってそばでけしかけたい。『大丈夫だ。あんたは美しい』って耳元でずっとささやこうと思っています」と、いたずらっぽく笑いながら、サポートを約束した。 7月7日の福岡・博多座公演でスタートし、10月17日の大阪・フェスティバルホール千秋楽まで97公演の超ロングラン公演。生田は「その日のタイミングで状況が違うので、1回1回をかみしめながら、とにかくけがには本当に気をつけて楽しみたいなと思っています」と笑顔。中村は「その規模は普通はダブルキャストとかになるんですけどね…」とぼやきつつも「体のケアもそうですけど、食べるものとかも気をつけながら、家に帰ったらアリエールで洗濯をして、さっぱりとした気持ちで次の日また劇場に行ければ」と、生田のCMを挙げて意欲を語り、生田は「ありがとうございます」とほほ笑んだ。 生田と中村がお互いの顔を絶賛。古田は「日本で最も信頼できる二枚目2人を今回呼ばせていただきます。とりあえず、こいつら2人さえ出しておけば地方公演は埋まるだろうね」とニヤリ。中村は、生田と共に稽古場で古田に呼ばれ、ケガした頭蓋骨の写真を見せられたことを明かし「もうちょっと治すところあったのかもしれない」と、ブラックジョークで返した。 福岡公演後は、8月12日~9月26日に東京・明治座、10月5日~17日に大阪・フェスティバルホールで上演される。
報知新聞社