27日午後2時45分過ぎ、天皇皇后両陛下は、26日に三笠宮妃百合子さまが埋葬された東京・文京区の豊島岡墓地を訪問されました。 出迎えた喪主の彬子さまに一礼された両陛下。 黒のベール姿の皇后さまは、彬子さまに声をかけられていました。 11月15日に101歳で亡くなられた、三笠宮妃百合子さま。 26日、本葬にあたる「斂葬の儀」が営まれましたが、両陛下は皇室の慣例で参列せず、使いを送られました。 24日に三笠宮邸を弔問された両陛下。 こうした“非公式な形”での弔問を行う一方で、正式な葬儀には参列せず、お使いを通じて故人を悼む気持ちを示されるという、伝統的なあり方が受け継がれています。 27日、百合子さまの墓所を初めて訪れた両陛下は、玉ぐしをささげ、拝礼されました。 帰り際、見送った彬子さまに両陛下が歩み寄り、悲しみに寄り添われる姿がありました。 文京区の護国寺に隣接する豊島岡墓地。 皇族専用の墓地で、約8万平方メートルの敷地内に60以上の墓があります。 18歳で皇室に入り、三笠宮さまを支え、3男2女を育てられた百合子さま。 ご遺骨は26日夕方、75年連れ添った三笠宮さまと同じ墓所に埋葬されました。 墓所は直径3メートルの石造りの円丘。 隣には、先立たれた長男の寬仁さま、次男の桂宮さま、三男の高円宮さまが眠る墓が並んでいます。 百合子さまの本葬から一夜が明けた27日、午前10時前には、愛子さまが赤坂御用地へ。 百合子さまのお住まいの三笠宮邸で行われた斂葬の儀に伴う儀式に参列されました。 続いて豊島岡墓地では、午後2時から「一日墓所祭」が行われ、26日と同様、黒いベール姿の佳子さまや愛子さま、秋篠宮ご夫妻など、皇族方が参列されました。 喪主の彬子さまに続き、皇族方が百合子さまの墓所に拝礼されました。 儀式の終了後には、上皇ご夫妻も百合子さまの墓所を訪れ拝礼される予定でしたが、美智子さまのけがの回復を待ち、延期することになりました。 百合子さまが眠る墓所では、29日に一般拝礼が行われます。