現代車に初の外国人CEO…ホセ・ムニョス氏選任
現代自動車グループがトランプ政権2期目を控え、外国人社長団を前面に出す。トランプ政権2期目に入れば電気自動車補助金縮小、関税障壁などのイシューが予想されるが、これに積極的に対応するためと解釈される。 現代車グループは15日、北米地域の業績の責任を負ってきたホセ・ムニョス現代車北米圏域本部長(59)を最高経営責任者(CEO)に選任したと明らかにした。ムニョス氏はスペイン生まれで、日産の北米・中国法人社長を務めたグローバル販売・マーケティング専門家だ。2019年に現代車に合流し、米州圏域担当(社長)、グローバル最高執行責任者(COO)を歴任した。 2019年に88万台だった現代車の北米販売台数は昨年108万台に増えた。現代車は「成果・能力主義、グローバル最高人材登用という人事基調から創社以降初めて外国人CEOを内定した」と説明した。張在勲(チャン・ジェフン)現代表取締役社長は現代車副会長に昇進する。2020年に代表取締役に就任した張氏は今後、商品企画、サプライチェーン・製造・品質管理を担当する予定だ。 また現代車はソン・キム元駐韓米国大使(64)を社長として迎えた。キム氏は今年、グローバル対外協力、各国政策動向分析・研究の顧問の役割を遂行したが、来年は社長として主導的に業務を引き受ける。キム氏はトランプ政権1期目に駐フィリピン大使などを歴任し、2018年の米朝首脳会談当時は事前準備段階で米国側首席代表も務めた。 一方、白哲承(ペク・チョルスン)現代トランシス事業推進担当(副社長)は会社代表を引き受ける。起亜電動化センター長の呉俊東(オ・ジュンドン)常務は副社長昇進と同時に現代ケフィコ代表に内定した。現代建設は李漢雨(イ・ハンウ)住宅事業本部長(専務)が副社長に昇進して代表を務める。朱禹貞(チュ・ウジョン)起亜財経本部長(副社長)は現代エンジニアリング社長・代表取締役に昇進・内定した。 このほか現代車グループはチェ・ジュンヨン起亜国内生産担当と李圭馥(イ・ギュボク)現代グロービス代表がそれぞれ副社長から社長に昇進すると明らかにした。チェ社長の昇進にはプロ野球・起亜タイガース代表取締役を兼職して2024年韓国シリーズ優勝を達成した功労もあった。グループ側は「12月中旬の後続役員人事を通じて中長期の競争力強化に向けた成果中心の果敢な人的刷新をする」と明らかにした。